現在位置: HOME > ニュース&コラム > プレスリリース > 記事


[PR] 

太陽ASG 中堅企業経営者景況感意識調査発表―08年DI再び悪化

ニュースリリース|中小企業,調査,景気|

 太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)は、2007年10月~11月にかけて実施した非公開企業を中心とする中堅企業経営者の意識調査の結果を公表した(従業員数100~750人)。この調査は、グラント・ソントン加盟主要34カ国が実施する世界同時調査の一環である。

<景況感>
 2008年景況感は、-44に後退し、2004年と同レベルに低下、日本の景況感は、本調査開始以来、6年連続最下位となった。DI指数では2004年に逆戻りした観もあるが、2004年と比べ「大変悲観的」が大幅に減少、「少し悲観的」がピークをなしており、改善が見られる。

 調査各国の景況感数値を見る限り、米国のサブプライム問題の影は余りない。日本の悲観予測の要因としては、一に景気全般、二に政治問題が上げられている。大きなマイナスを出した原因は、ベアな精神土壌に加えて、目下のわが国を牽引している対米、対中取引の依存度が高い経済に対して、調査期間中の急激な円高、中国の金融引締めその他経済減速の予兆、サブプライム問題に端を発する米国の金融混乱、消費停滞のおそれなどが複合した結果と見られる。

<国際比較>
~アジア3国 日本・台湾・タイの低迷~
 各国の比較では、好調を持続するアジア各国の中で、アジア(日本、台湾、タイ)3国が下位1~3位である。景況感マイナスの主因として、わが国が景気全般を第一の理由としているのに対して、台湾は政治情勢、タイではインフレが理由の第一位とそれぞれが異なる要因をあげている。

~米英独との対比~
 G7国の代表例として、米英独3国と比較すると上記のとおりである。米国のサブプライム問題は、米国、ドイツでは、景況感に余り影響していない。

~Bricsの状況~
 ブラジルを除き、Brics各国の景況感は頭打ちである。北京五輪を控える中国では、やや減速感が見られる。

<自社の事業予測>
~積極的、減速感なし~
 雇用、新築建物着工で過去最高の水準を示している他、設備投資でも前年より増加。販売価格では、初めて僅かながらのプラス見通しを示し、利益でもプラス予測となっており、自社に関しても全面的に弱気見通しであった時期から見ると、脱却の兆しが十分覗える。

~2003年以来の流れ~
 2003年から2004年にかけて、グラフが強気の方向へシフトした。2005年以降「3.どちらでもない」がグラフ上のピークとなっていたが、2008年予測ではピークがやや弱気にシフトし、全体として大幅なマイナス景況感となった。

<第6回「中堅企業経営者の意識調査」コメント>
 日本大学法学部教授 稲葉 陽二氏 「相変わらず日本のオーナー経営者の悲観度が際立っているが、これは日本の景気回復の跛行性を反映しているのではないか。現在の景気回復は基本的には円安による輸出増によるもので、輸出産業は良かったが、輸出に関連しない企業の業績はそれほど良いわけではない。2007年度の経済財政白書には、業態別の対売上高経常利益率の推移を示した表が掲載されているが、これをみると製造業の大企業・中堅企業の対売上高経常利益率は大幅に改善したが、非製造業の中小企業の利益率はほとんど回復しておらず、両者の差は大企業と中小企業の格差、いわゆる2重構造が問題となった1960年代以来の大差になっている。また、輸出産業は良いといっても、やはり大企業のほうが、中小・中堅よりも早く業績が回復した。しかも、輸出回復は、中国を中心としたアジアやその他の新興国主導であり、経営者としては慎重にならざるを得ない。頼みの円安も日銀・政府間の阿吽の呼吸による成果であり、実効為替レートでみれば308円/ドルだった1970年代初頭の水準であり、いつ円高に転じるかわからない。とりあえず、経営者として設備投資と研究開発投資を着実に実施して足腰をしっかりさせておこうという対応ではないか」。

<中堅企業経営者の意識調査-概要>
 ▽実施期間 2007年10月25日~11月12日
 ▽参加国数 34カ国
 ▽調査対象 7200人の世界の中規模・大規模の公開企業ビジネスリーダー、または経営トップ

 ◆太陽ASGグループ (グラント・ソントン加盟事務所、東京都港区赤坂8の5の26 赤坂DSビル9F、本田親彦代表(公認会計士)、グループ会社=太陽ASG監査法人、ASG税理士法人、ASGマネジメント株式会社、ASGアドバイザーズ株式会社)太陽ASGグループは、世界110カ国、520箇所以上の拠点をネットする国際会計事務所「グラント・ソントン」の加盟事務所です。2006年1月1日付太陽監査法人とASG監査法人が合併し、新たに太陽ASGグループを構成しました。国際水準の監査の他、オーナー系企業・中堅企業への各種業務・コンサルティングサービスの提供についてはトップクラスの実績を誇ります。ホームページはhttp://www.gtjapan.comまで。

 ◆グラント・ソントン グラント・ソントンは世界第6位にランクされるグローバルな会計事務所グループであり、オーナー企業および独立系企業を中心に監査、税務、その他会計コンサルティングサービスを提供しています。世界110カ国、520箇所以上の拠点、2200人のパートナー、2万2000人の従業員を擁します。各グラント・ソントンの拠点は、全世界で共通の高品質なサービスの提供にコミットしており、クライアントの全世界あらゆる場所におけるビジネスの展開をサポートします。

関連記事

powered by weblio


キーワード中小企業,調査,景気で検索 

 ここで掲載されている記事は、企業や団体、機関などのプレスリリースを、弊紙仕様の表記に替えることを除いてほぼ原文のまま公開しています。この記事に関する問い合わせ、ご質問はそれぞれの発表者にご連絡下さい。




トラックバック

リリース速報(提供:共同通信PRワイヤー)

※見出しをクリックすると共同通信PRワイヤーの記事ページに移動します。

バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の各社ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する