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ボンバルディア、ボンバルディアCシリーズの事業化を決定

ニュースリリース|ボンバルディアCシリーズ|

 ―ルフトハンザ航空から、60機までの同意書を受領。世界各地の有力航空会社からも大きな関心が寄せられた。
 ―カナダのミラベル工場を最終組み立て地として、ベルファストを主翼の開発・製造工場として、サンローランを後部胴体とコックピットの製造工場として選定。
 ―カナダ、ケベック州両政府を始め北アイルランド、英国政府からも貸付金を取得。

 【ファンボロー(英国)】ボンバルディア・エアロスペース(本社:カナダ、トロント)は7月13日に開催されたファンボローエアショーにおいて、同社取締役会がCシリーズ機事業化の決定を発表しました。同型機は、経済性をはじめ、性能、環境適合性、乗り心地などにおいて、今後四半世紀に航空各社から求められる水準に到達しています。座席配置は横5列で、これまでにない新たな民間航空機です。就航は2013年の予定。

 最初に導入するカスタマーはドイツの大手航空会社ルフトハンザ航空で、同社はこれまでに最大60機(オプション契約30機を含む)の同意書(LOI)の署名を終えています。1機当り表示価格は約4,670万USドルです。この他にも、世界各地の有力航空各社と商談が順調に進んでいます。

 発表は、ファンボローエアショーで、ボンバルディアCシリーズ・パビリオンでの記者会見の際に行われました。記者会見を行ったのは、ピエール・ボードワン(ボンバルディア社長兼最高経営責任者)、ギィ・C・ハシェ(ボンバルディア・エアロスペース社長兼最高執行責任者)、ゲリー・R・スコット(ボンバルディア・コマーシャル・エアクラフト社長)の3名。他に、ニコ・ブッフホルツ氏(ルフトハンザ航空コーポレート・フリート部門上級副社長)を始め、デイビッド・モローニ氏(カナダ産業省次官補)、レイモン・バシャン氏(ケベック州経済開発・技術革新・輸出大臣)、ショーン・ウッドウォード閣下(北アイルランド相、下院議員)、アーリーン・フォスター氏(北アイルランド通産・投資相、立法議会議員)、スティーブ・フィンガー氏(プラット&ホイットニー社長)の各氏も同席しました。さらに瀋陽市政府、AVIC I/SACC社、ロックウェル・コリンズ社、パーカー・ハネフィン社、リープヘル・エアロスパース・トゥールーズSAS社の代表も会見に臨みました。

 ボンバルディアの社長兼最高経営責任者ピエール・ボードワンは「本日は、当社にとっても、またお客様、従業員、株主、協力メーカーの方々にとっても、本当にすばらしい一日となりました。当社は、最新の技術を盛り込んだ航空機を提供する、各社から多くの引き合いを得て各政府から貸付金を取得する、主要な協力メーカーと協定を結ぶ、という事業計画がありますが、この目標を達成することができました。最新のシステム・テクノロジーや空力理論を活用したCシリーズ機は、100~149座席仕様の旅客機運航をめぐる経済戦略や路線戦略を刷新するものです。当社では、画期的な航空機を設計・製造し、業界のトップの座を維持するよう取り組んでおります。Cシリーズも、このような努力の結果、誕生しました」と述べています。

 一方、ルフトハンザ航空コーポレート・フリート部門上級副社長ニコ・ブッフホルツ氏は「ルフトハンザ航空では、ビジネスの成功、環境の保全、事業方針の3 本柱を安定的に推進し、持続性のあるビジネス展開を目指しています。当社には、長期的視点に立って着実に機材を増大しなければならないという厳しい要件があります。Cシリーズ機の導入の検討に入り、この何か月の間にボンバルディアと話し合いを重ねた結果、環境的、商業的要件においても、また、将来的な適応性という面でも、Cシリーズが当社の要件をまぎれもなく満たしていることが明らかになりました。当社として、Cシリーズの事業化に参画できたことを誇りに思っております」と語っています。

 ▽製造拠点は、ミラベル(カナダ、ケベック州)、サンローラン(同)、ベルファスト(北アイルランド)
 ボンバルディアはさらに、Cシリーズ機の最終組立地をカナダのミラベル工場とした旨も発表しました。この決定は、重要な財務・戦略条件を全て洗いだし、それをもとに最終組立工場の各候補地を徹底的に比較検討した結果です。

 これについて、ボンバルディア・エアロスペースの社長兼最高執行責任者ギィ・C・ハシェは、「最終組立工場はカナダ・大モントリオール圏のミラベルになります。ミラベルでは、航空宇宙分野の熟練者が多く得られ、この分野の教育システムも充実しており、有利な立地にあります。また後部胴体とコックピットの製造は、当社サンローラン工場内の、規模拡大中のCシリーズ・チームの本拠地「新プロダクト・デベロップメント・センター」にほど近い施設で行います」と述べています。

 また、複合材製造の中心地であるボンバルディアのベルファスト工場がCシリーズ機の主翼の設計・製造の拠点となります。

 ハシェは、「ベルファスト工場では40年近くの間、先端の複合材技術を開発してきました。こうして開発した技術が、ボンバルディアCRJ NextGenを始めとするリージョナル・ジェット機や商用ジェット機に見事に結実しました。さらに進んだ複合材料構造物を、Cシリーズ機など、最新の設計を盛り込んだ航空機に採用しようと、高度な技術力を誇る当社エンジニア陣が新技術の開発に携わっています」と補足しています。

 ▽各政府からの貸付金
 ボンバルディアは、カナダのケベック州、北アイルランド、英国の各政府から提示された貸付金の申し出を受けいれました。この合計金額は、研究開発費見込み額の約3分の1に相当します。さらにボンバルディアが約3分の1、主要協力メーカー各社が約3分の1を、それぞれ負担します。

 ハシェは、「Cシリーズ機の事業計画は、カナダ、ケベック州両政府を始め、北アイルランド、英国の政府にとっても実に魅力的なビジネス提案です。例えば、新しい技術の開発を行い、雇用機会が生じるとともに、航空宇宙産業におけるカナダの主導的立場がますます強固になるからです。この計画が成功すれば、各国政府や協力メーカーなど、当社のビジネスパートナーは、大きなメリットを享受できます」と述べています。

 ▽Cシリーズ
 Cシリーズ機は110~130座席仕様で、きわめて優れた乗り心地、他社に負けない力を秘めた航空機です。構造体に複合材やアルミ・リチウム合金を多く使用し、プラット&ホイットニー社の次世代エンジン「ギヤード・ターボファン(Geared TurbofanTM)」を搭載、フライ・バイ・ワイヤーや第4世代の空気力学理論など最新のシステム・テクノロジーを満載など、最先端技術を豊富に駆使しています。

 ボンバルディア・コマーシャル・エアクラフト社長ゲリー・スコットは、この点について「Cシリーズは、このクラスの航空機として最も環境適合性に優れた単一通路機です。この航空機はライバル機に比べ、二酸化炭素排出量は20%まで削減、窒素酸化物は最大で50%削減、飛行時の静粛性は4倍となっています。燃費の良さも劇的で、現行の同サイズ機種に比べ最大20%改善しており、運航経費も最大15%軽減しています。座席レイアウトの密度が高くなっていることから、100km航行燃料消費は、1人当りわずか2リットル。Cシリーズ機は、今後の航空業界の新たな基準になるでしょう*」と述べています。

 Cシリーズ機は横5列並びの座席配置で、100~149座席仕様の商用機市場を主なターゲットにしております。この市場は成長が著しく、ボンバルディアでは今後20年間のうちに市場全体で6,300機の需要を見込んでいます。これは、売上換算で2,500億USドル以上の規模となります。ボンバルディでは、このうち半数の獲得を計画しています。

 ▽主な協力メーカー
 ボンバルディアは、Cシリーズの協力メーカーとして、以下の各社を選定しました。

 ●C&Dゾディアック - インテリア・パッケージの設計・製造を担当。これには、シート、インテリア(内張り、モニュメント、荷物入れ、ギャレー、洗面所など)、酸素システム、照明システム、防音・断熱システム、廃棄物処理システム、水回りなどを含みます。

 ●ロックウェル・コリンズ - 航空電子工学システムを担当。このシステムはCシリーズ専用設計で、操縦室に完全に一体化したもの。柔軟度、信頼性ともに高く、航空機の性能を落とすことなく、ライフサイクルのコスト抑制を図ります。

 ●パーカー・ハネフィン - 同社傘下の航空宇宙グループが、燃料系と油圧系の完全一体化システムの設計・製造を担当。

 ●リープヘル・エアロスパース・トゥールーズSAS - 環境制御装置や客室気圧制御システムなどエアーマネージメントシステムの設計・製造を担当。主要協力メーカーはすべて、2008年秋以降、ボンバルディア・エアロスペース製品開発センター(カナダ、ケベック州サンローラン)において、合同概念設計段階(JCDP)から、Cシリーズのチームに参画・協力します。

 ▽ボンバルディアについて
 ボンバルディアは、リージョナル航空機、ビジネス・ジェット機から、鉄道輸送の機材、システム、サービスに至るまで、画期的な輸送ソリューションを提供する世界屈指のメーカーで、カナダに本社を置くグローバル企業です。2008年1月期の総売上高は175億USドルであり、トロント証券取引所に上場しています(取引コードBBD)。ボンバルディアは、Dow Jones Sustainability Worldと同North Americaの2指標の対象銘柄に組み込まれています。ニュースと情報については、 www.bombardier.com を御覧ください。

ボンバルディア、CRJ NextGen および Cシリーズは、ボンバルディア、あるいはその子会社の登録商標です。Geared TurbofanTMはユナイテッド・テクノロジーズ -・プラット&ホイットニー社の登録商標です。

※Cシリーズは現在、設計中の機体であり、設計、製造、認証の過程において変更の可能性があります。

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