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技術レポート〜なぜ今マグネシウム合金なのか†

 【ねじ・ネジ・業界紙】軽量化に寄与する素材として、ねじ業界でもマグネシウムへの関心が高まっているが、Mgとはどんなものなのか。東京都産業労働局発行の「テクノ東京21」1月号に掲載された都立産業技術研究所・生産技術部材料技術グループ石田直洋氏の論文を紹介する。





マグネシウムとは


マグネシウム(Mg)は100年以上前から工業用材料として使われてきたが、柔らかい、腐食しやすい、という弱点がその応用範囲を狭くしてきた。しかい近年の合金技術の発達により、アルミニウム(Al)と亜鉛(Zn)等の添加でMgの弱点を克服することに成功し、軽くて強度が高いという優れた特性を持つMg合金が生産されるようになり、様々な用途に活用されるようになった。





どうやって作るの


Mgの精錬方法には、熱還元法と電解法の二つがある。熱還元法は酸化マグネシウム(MgO)に還元材を添加して、減圧下で高温に加熱し純Mgを得る方法である。電解法は主に海水などを原料に塩化マグネシウム(MgC12)を得て、これを電解して精錬する。現在、生産量の多くは電解法で精錬されている。





日本の市場では


日本国内における市場は約38,000トン程度で、このうちの約50%がAlの強度を増すための添加材としての需要となっている。またダイカストおよびチキソモールド成形用に約25%が使用されている(資料:マグネシウム協会)。





第1921号

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