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米アトメルがAVRマイクロコントローラー新システム性能基準確立

ニュースリリース|アメリカ,マイクロコントローラー|

 【サンノゼ(米カリフォルニア州)26日PRN=共同JBN】アトメル(Atmel登録商標Corporationナスダック:ATML)は26日、同社ですでに成功を収めているAVRマイクロコントローラーの重要な新製品ファミリーとして新たにAVR(登録商標)XMEGA(商標)を発売すると発表した。

 AVR XMEGAが持つ高いシステム性能によって、8/16ビットマイクロコントローラーの市場が拡大する。picoPower(商標)技術の第2世代となるXMEGAは、正確な意味で1・6Vで動作する唯一のフラッシュマイクロコントローラー製品ファミリーである。この超低消費電力マイクロコントローラーは、高速12ビットアナログ機能、DMAコントローラー、画期的なEventシステム、ならびにクリプトエンジンを組み合わせた製品である。これらすべての機能がCPUリソースを解放し、消費電力を最小限に抑えながらシステム性能を向上させる。

 アトメルでAVR製品マーケティング担当役員を務めるインガ・フィリードリクセン(Ingar Fredriksen)氏は「最新のAVR CPUにより、アトメルは8ビット、16ビット双方のマイクロコントローラー市場に対応する能力を持った。8ビットまたは16ビットの自社製旧型CPUでは顧客の要求に応えられない競合他社は、32ビットソリューションを提供するしかない。それでも彼らは、価格、消費電力、使いやすさ、EMC(電磁環境適合性)性能、各種アナログ機能の実現に苦労している。AVR XMEGAは、タスク処理能力を強化し、最新型周辺回路にアトメルのpicoPower技術を組み合わせた大型のデバイスファミリーである」と語った。

 XMEGAマイクロコントローラーには、16KBから384KBまでのフラッシュメモリと44ピンから100ピンまでの各種パッケージを用意している。動作電圧1・6V~3・6Vに対応し、動作周波数32MHzで32MIPSの高速性能を実現した。XMEGAデバイスは汎用マイクロコントローラーで、オーディオシステム、ZigBee(登録商標)、電動工具、医療用機器、ボードコントローラー、ネットワーキング、検針装置、光通信装置、モーター制御、白物家電、その他様々なバッテリー駆動製品など幅広い用途に使うことができる。

 *超低消費電力:すでにmegaAVR(登録商標)製品にも使われているアトメルのpicoPower技術は、低消費電力技術の市場リーダーと目されている。第2世代のpicoPower技術を導入したAVR XMEGAは、正確な意味で動作電圧1・6Vを実現するとともに、ウォッチドッグタイマーとブラウンアウト(低電圧)検出機能を組み合わせて消費電流をわずか1マイクロAに抑え、バッテリー寿命をさらに延ばす。ここでいう「正確な意味で動作電圧1・6V」とは、フラッシュメモリのリプログラミング、EEPROM書き込み、アナログ変換、内部オシレーターなどの機能をすべて動作させた状態の動作電圧という意味である。携帯電話のようなバッテリー駆動アプリケーションでは、XMEGAデバイスを1・8V(プラスマイナス10%)調整電源に接続することにより、コストを節約しながらバッテリー寿命を延ばすことができる。AVR XMEGAは業界最高水準の消費電力を実現する。RAMリテンションを用いたパワーダウンモードの消費電流は100nAで、32kHz水晶発振器を使ったリアルタイムクロック機能の消費電流もわずか650nAである。

 *拡張性のある最新CPU構成:8/16ビットAVR CPUは、C言語のような高レベルの言語に合わせて設計されている。16/32ビット演算に対応し、16/24ビットメモリポインターを使っている。算術論理演算ユニット(ALU)に接続された32個のワーキングレジスターとシングルサイクルオペレーションにより、AVRは他のCPUと比べて高い性能を発揮できる。この堅固なAVR CPUプラットフォームにより、アトメルは1KB8ピンのtinyAVR(登録商標)から384KB100ピンのXMEGAまで、最大級のコード互換デバイス製品ファミリーを提供できるようになった。AVR MCUを標準化したことによって開発ツール、ソフトウェア、ハードウェア設計が再利用できるユーザーは、投資を節約し、製品化までの時間を短縮することができる。
 *画期的なEventシステム:画期的なXMEGA Eventシステムを使うことによって、人体の反射作用と同じように、CPUまたはDMAを使わずに周辺回路相互の通信が可能になる。これにより100%予測可能な短い応答時間が実現する。周辺装置に発生する最大8個のイベントまたは割り込み条件に自動的に反応して、他の周辺回路を起動する。このEventシステムは多数の、かつ(または)頻繁に生じる割り込みによって生じるボトルネックを排除する。ソフトウェアオーバーヘッドはまったく起こらず、どの割り込み応答時間よりも短い待ち時間で確実に応答することができる。
 *先進のアナログ性能:XMEGAアナログ・デジタル変換回路の分解能は12ビットで、最大200万サンプル毎秒でハードウェアのオーバーサンプリングに対応し、追加コストをかけることなく分解能を16ビットまで高めることができる。プログラム可能なゲインステージ(利得段)、差動入力、温度センサーならびに正確な内部電圧基準によって外付け部品が不要となり、コストを削減することができる。また、AVR XMEGA12ビットのデジタル・アナログ変換回路と最新型のアナログ比較器も内蔵している。
 *高速クリプトエンジン:XMEGAはAdvanced Encryption Standard(AES)ならびにData Encryption Standard(DES)の両規格に対応したハードウェアクリプトエンジンを内蔵している。このクリプトエンジンによって、暗号化通信速度は従来型のソフトウェアソリューションと比べて10kbpsから2Mbpsも向上する。AVR XMEGAは、有料道路タグ、無線センサーノード、ZigBeeなどの長寿命バッテリー駆動アプリケーションの高帯域暗号化データ通信を実現できる唯一のソリューションである。
 *開発ツール:AVR XMEGAはすでにAVRデバイスにも使われている使い勝手の良いツールチェーンによりサポートされている。AVR Studio(登録商標)統合開発環境は、アトメルのウェブサイトで無料で利用できる。STK(登録商標)600スターターキットならびにJTAGICE mkIIオンチップデバッガーは、アトメルのAVRならびにAVR32 UC3製品ファミリーのマイクロコントローラー全機種をサポートしている。

 ▽価格および出荷時期
 この製品ファミリーで初のATxmega128A1、ATxmega64A1両デバイスは100ピンTQFPまたはBGAパッケージ仕様で現在発売中。1万個の量産単価はそれぞれ3・75ドル、3・50ドル。それ以外のXMEGAデバイスは2008年第2四半期中または第3四半期中に発売予定。

 ▽アトメルについて
 アトメル(Atmel)はマイクロコントローラー、先端ロジックLSI、ミックスドシグナルLSI、不揮発性メモリ、ならびに高周波(RF)部品の設計製造の世界大手。アトメルは、業界で最も広範囲に及ぶ知的財産権(IP)技術ポートフォリオを活用することによって、消費者向け製品、産業用製品、セキュリティ、通信、コンピューティング、自動車の各市場に特化した完全なシステムソリューションをエレクトロニクス産業に提供することができる。

 アトメル(Atmel登録商標)、社名ロゴおよびその組み合わせ、AVR登録商標、AVR Studio(登録商標)、STK登録商標その他はアトメルまたはその子会社の登録商標、picoPower(商標)、XMEGA(商標)その他はアトメルまたはその子会社の商標である。それ以外の用語および製品名は、他社に商標登録されている可能性がある。

 詳細情報: 
 アトメル製AVR XMEGAに関する製品情報はウェブサイト参照:http://www.atmel.com/xmega
 アトメル製AVRについて詳しくはウェブサイト参照: http://www.atmel.com/avr

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