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コンパニア・バレ・ド・リオドセ2007年生産実績、各分野で最高水準達成

ニュースリリース|鉄鉱,鉱業,生産,鉄金属鉱物,銅|

 【リオデジャネイロ(ブラジル)16日PRN=共同JBN】コンパニア・バレ・ド・リオドセ(VALE)は16日、2007年も成長軌道を維持し操業実績は極めて順調で、鉄鉱石(2億9600万トン)、ペレット(1760万トン)、フィニッシュ・ニッケル(24万7900トン)、銅(28万4000トン)、ボーキサイト(910万トン)、アルミナ(430万トン)、アルミニウム(55万1000トン)、カオリン(130万トン)、コバルト(2500トン)の生産量がいずれも史上最高になったと発表した(注)。

 この実績は、幾つかの鉱業分野における20の大型グリーンフィールド・プロジェクトとブラウンフィールド・プロジェクト開発と完了、事業取得の成功、生産性の向上を通じて10年前から始まった成長プロセスによるものである。この結果、同社の総生産高は2003―2007年に年間11・6%増加した。

 世界最大、最良の鉄鉱石鉱床を有する鉱物資源豊富なブラジル北部のカラジャス州では、1985年の操業開始以来の累計鉄鉱石生産量が10億トンの歴史的水準に達した。同州の初年度の生産量はわずか450万トンに過ぎず、累計生産量が1億トンの水準に達したのは1990年だった。累計生産量は1994年に2億5000万トンに達し、2000年には5億トンになった。初めて10億トンを達成したのは2007年10月25日で、その年の末までに累計生産量は10億1900万トンになった。
 当初の公称生産能力3500万トンを達成したのは1993年で、1997年の生産量は4380万トンだった。従って、2007年に9170万トンを達成したことによりカラジャスの鉄鉱石生産は過去10年間で109・4%増加し、倍増以上になった。

 【鉄金属鉱物】
 ▽鉄鉱石 2億9600万トン
 VALEの鉄鉱石生産は2007年に2億9590万トンの新記録を達成した。2006年の生産量2億6410万トンから12・0%の増加だった。この生産量は計画水準の3億トンを下回ったが、これはブラジルの雨期と機材不足という年初の悪条件のほか、後で政府当局の介入により解決したが武装グループの侵入で11月に操業が何度か中断したことが原因だった。

 2001年から2007年の過去6年間で、同社の年間生産量は年率平均14・1%の伸びを記録し1億6200万トン増加した。これは世界の鉄鉱石市場における同社の主導的立場を固める上で寄与した。

 イタビラ、マリアナ、ミナスセントライス鉄鉱石鉱山を含む「サウスイースタン・システム」の業績は極めて好調で、VALEの2007年の総生産量の38・4%に相当する1億1380万トンを生産した。ブルクツ鉱山は計画通りの操業で2200万トンを生産した。2008年はフル操業で3000万トンを生産するとみられる。

 サウスイースタン・システムのMBRとミナス・ド・オエステ鉱山の2007年の生産量は、前年比5・9%増の8930万トンだった。2007年第4四半期の生産量は、豪雨のため同第3四半期に比べて減少した。

 カラジャス鉱山の2007年第4四半期の生産量は2460万トンと同第3四半期の2420万トンを上回り新記録となった。同鉱山の2007年の生産量も前年比12・1%増の9170万トンと年間記録を更新した。

 ブラジル南部のマトグロッソドスル州にあるウルクム鉱山は、パラグアイ川で荷船が不足し工場が閉鎖されたため、2006年第4四半期より生産量が減少した。

 ▽ペレット 四半期・年間生産量が過去最高
 2007年のペレット生産量は旺盛な世界需要により1760万トンと前年の1420万トンを上回った。2006年8月に生産を再開したサンルイス鉱山は、新公称能力の年間700万で操業を開始し、2007年第4四半期には実質的にそれを上回った。2007年第4四半期のペレット生産は前年同期比6・4%増の470万トンと史上最高に達した。

 2007年の高炉ペレット生産は1120万トン、直接還元方式のペレット生産は640万トンだった。2007年第4四半期の高炉ペレット生産は300万トン、直接還元方式のペレット生産は170万トンだった。

 ブラジルGAAP(ブラジルの一般会計原則)が定めた連結規則に従い、サマルコ、ニブラスコ、ヒスパノブラス、イタブラスコ、コブラスコの非連結合弁事業に帰属する生産を同社が完全所有する工場の生産量に加えると、2007年第4四半期のペレット生産量は前年同期比4・1%増の940万トンに達した。2007年の生産量は3600万トンと前年の3320万トンを上回り、j過去最高水準を更新した。

 VALEが権益を有するペレット工場グループの総生産量は2006年比4・3%増の5400万トンだった。

 ▽マンガン鉱と合金鉄 アズール鉱山が操業再開
 2007年のマンガン鉱生産は130万トンと前年から40・5%減少した。アズール鉱山の2007年の生産量は94万5000トンだった。前年の生産量は169万2000トン。アズール鉱山の操業は、カラジャス鉄道(EFC)での鉄鉱石輸送を最優先するため2007年の7月から12月半ばまで中断されていた。

 2007年第4四半期のマンガン鉱生産は11万8000トンだった。同年第3四半期は10万トン、2006年第4四半期は57万6000トンだった。

 2007年の合金鉄生産は54万2000トンと2006年の53万4000トンの水準を上回った。フランス・ダンケルク工場の高炉のひとつが保守のため8月に操業を停止し、10月末までに操業が再開されたが、このため生産量が微減した。

 2007年の合金鉄生産は22万6400トンが高炭素マンガン合金(FeMnAc)、22万700トンがフェロシリコン・マンガン合金((FeSiMn)、5万8100トンが中炭素マンガン合金((FeSiMn)、2万8900トンがその他合金(CaSi)だった。コアド・ワイヤ(特殊合金)の生産は8000トンだった。2007年6月5日、VALEはブラジル・ミナスジェライス州の合金工場とフランス・ダンケルクの特殊合金工場を売却した。

 【非鉄金属鉱物】
 ▽ニッケル:統合に成功
 同社の2007年のフィニッシュ・ニッケル生産は24万7900トンと2006年から5・6%増加し、史上最高となった。この実績はVALEが2006年10月に買収した旧インコ社の統合が成功したことを明確に示している。

 2007年第4四半期の生産量は同第3四半期比25・3%増の6万9000トンとなり、過去最高だった2006年第4四半期の6万5200トンを5・8%上回った。カナダ・サドベリー工場を除けば、全工場の2007年第4四半期の生産は同3四半期に比べて力強い伸びを示した。

 2007年第3四半期のニッケル生産は、VALEの大半の生産の源となる北半球の夏休みの季節的要因による悪影響を受けた。同様に、世界のニッケル消費の64%をまかなうグローバルなステンレス鋼生産もこの時期は不振だった。

 季節要因から回復し、数多くの操業面の課題を克服したことにより2007年第4四半期の業績は大幅に改善した。

 カナダ・オンタリオ州のサドベリ盆地で生産するフィニッシュ・ニッケルは、保守のための工場閉鎖、機材の調整、英国ウェールズ地方にあるクライダック精錬所1号キルン(炉)での問題などにより、2007年の生産量が8万2700トンと前年の生産量を1万1000トン下回った。クライダックはサンドベリのフィニッシュ・ニッケル生産量の30%をまかなっている。

 サンドベリの2007年第4四半期の生産量は1万9300トンと横ばいだった。しかし、生産量が2万4600トンだった2006年第4四半期の数字を下回った。この減少の一因は、フィニッシュ・ニッケル生産減の要因となる計画水準以下のフィードグレードの低下で説明される。同社は2008年にカパークリッフ精錬所のこの問題を解決するために投資を行い、作業を続けている。

 カナダ・マニトバ州のトンプソン工場の2007年の生産量は3万トンだった。2007年第4四半期の生産量は前年同期比49・1%増と大幅に伸び、8500トンだった。
 ニューファンドランド・ラブラドール州のボイシーベイ鉱床は2007年第4四半期に計画通り2万500トンを生産し、同年の総生産量は5万8900トンになった。ボイシーベイで生産されるニッケル選鉱はサンドベリとトンプソンで精錬される。

 VALEはインドネシア・スラウェシ島のソロワコでニッケル・マットを生産している。同社はこの島で世界最大のレテライト・ニッケル事業を行っている。マットはニッケル含有量78%の中間製品で、東京の精錬所で精選ニッケルに加工される。2007年のニッケル・マット生産量は7万5800トンで、前年の7万トンを上回った。2007年11月にはインドネシア工場で労働争議が発生したものの、四半期ベースで2万600トンを生産し新記録を達成した。

 4カ国(ブラジル、カナダ、インドネシア、ニューカレドニア)に分布する1130万トンの含有ニッケルの確認・推定埋蔵量を有するグローバルリーダーとしての同社の地位を考えると、VALEには大きな成長の可能性がある。現在、同社はニューカレドニアのゴロ、ブラジルのオンカ・プマ、カナダのトッテンで3件のプロジェクトを開発している。ゴロはニッケル6万トンとコバルト4700トンの規模の推定公称年間能力を有する、現在開発中の世界最大のニッケル・プロジェクトで、今年後半に軌道に乗ると予想される。

 ▽銅:記録を更新
 VALEの2007年の銅選鉱生産は前年比6・6%増の28万4200トンで新記録になった。

ブラジル・ソッセゴ鉱山の銅生産量は2007年第4四半期が3万2000トン、2007年全体で11万8000トンに達し、2004年半ばの操業開始以来の最高となった。

 同社の2007年の銅生産量総計にはカナダ工場から16万6200トンが加わり、昨年実績の13万7800トンから20・6%増加した。2007年第4四半期のカナダの生産は、カパークリッフ工場の11月の保守作業に伴う閉鎖のため前年同期を下回った。

 VALEがブラジルのソッセゴとカラジャスで銅選鉱を、ニッケルの副産物として銅が抽出されるカナダ工場で銅選鉱、アノード、カソードを生産していることに注目することが重要だ。この報告書の数字は、これら製品に含まれる銅の量に触れているからだ。

 ▽ニッケル副産物 コバルトが新記録
 2007年、コバルト生産はボイシーベイ・オボイド゛鉱山の好調に支えられて前年比27・6%増の2524トンの新記録を達成した。

 コバルト価格は上昇傾向にあり、史上最高水準に達している。これはハイブリッド電気自動車で使用されるバッテリーや航空宇宙産業で使用されるスパーアロイ(超合金)などを中心として旺盛な需要の伸びと供給制限によるものである。これゆえ、記録的生産の達成によりVALEはコバルト・サイクルへのエクスポージャーを拡大することで利益を得られる。

 対照的に、プラチナ・グループの金属(PGM)生産は減少した。サドベリ工場の操業低下の結果プラチナとパラジウムの生産は2007年にそれぞれ8・7%、8・0%減少した。

 ▽カリ(炭酸カリウム):67万1000トン
 タカリ・バソラス工場の2007年の生産量は67万1000トンだった。同社カリ事業の業績は1H07採掘機器の問題で悪影響を受けた。さらに同社は2006年以来、低グレードの区域の採掘を続けている。鉱床の地質学的条件は鉄金属鉱物とは対照的にグレードの急激な変化を許さない。2007年第4四半期のカリ生産は17万3000トンと2007年第3四半期の実績を4・1%下回った。

 ▽カオリン:好調
 2007年のカオリンの生産量は140万トンと前年水準並みだった。PPSAの2007年の生産量は63万9000トンと過去最高に達し前年を7・1%上回ったが、CADAMの生産量は同5・4%減少した。2007年第4四半期の生産量も前年同期比14・1%増の37万9000トンと史上最高になった。

 ▽アルミニウム
 ボーキサイト:パラゴミナスで増産。
 2007年、ボーキサイト生産は910万トンの記録的生産高を記録、2006年の710万トンというこれまでの記録を28・4%上回った。

 米GAAPに従ってVALEが全所有する資産のパラゴミナスからの生産だけに限った。

 新しいパラゴミナス・ボーキサイト鉱はパラ州にあり、4月に採鉱を開始しており未だに成長局面にある。2007年の生産量は190万トン。世界で最大のボーキサイト採掘のひとつとなるパラゴミナスでの採鉱はアルミニウム生産チェーン川上の新しい標準となりつつある。

 2007年第4四半期における当社のボーキサイト生産は同年代3四半期レベル(260万ドン)を3・2%上回る270万トンの記録に達した。トロンベタスの生産はVALE社に190万トン寄与した。

 アルミナ:記録的な年
 パラゴミナスの成長とトロンベタスでのボーキサイト生産量増加によってバルカレーナ精錬所は2007年に前年比8・0%増の430万トンのアルミナを生産でき記録を作った。これで年産430万トンにするため建設4と5段階によって増産体制をとったバルカレーナはフル稼働生産となった。

 20007年第4四半期の生産高は2006年同期の112万7000トンから増えて115万8000トンに達した。

 アルミニウム:フル稼働
 2007年アルミニウム新地金生産は生産能力の増加がなかったので前年と同じ55万1000トン。

 2007年第4四半期の生産は計画通りの13万9000トン。アルバレーナのアルブラスにおける生産は第4四半期に11万4000トンで、リオデジャネイロ州サンタクルスのバレスールの生産量は2万5000トンだった。

 ▽石炭
 石炭:当社の新しい成長プラットフォーム

 当社の完全子会社VALEオーストラリアは4つの石炭資産を保有している。インテグラ・コール(61・2%)、カーボローダウンズ(80%)、アイザック・プレーンズ(50%)とブロードリア(100%)である。これらの資産は持ち分によって組み込まれていない合弁会社に分類されている。このためこの場合の連結について米GAAPへの変換のためそれぞれの合弁会社ごとにVALEの株式を比例配分しなければならずFASBに基づいて当社の石炭生産量を修正した。

 2007年の石炭生産量は176万4000トンの原料炭とサーマルコール44万トンで220万トンとなった。インテグラ・コールでの生産に悪影響のあった6月のオーストラリアのハンター川の洪水による問題は9月になってやっと解決した。

 当社の原料炭全生産量の66・7%あたるほとんどがニューサウスウェールズ州ハンター渓谷にあるインテグラ・コールから産出される。インテグラ・コールはオープンピット鉱と地下鉱の両方を持っている。

 カーボローダウンズ(地下鉱)、アイザック・プレーンズ(オープンピット鉱)、ブロードリア(オープンピット鉱)はオーストラリアのセントラル・クイーンズランドに位置する。カーボローダウンズとブロードリアは近接しており同じ石炭処理・準備工場(CHPP)を利用している。

 オーストラリアの石炭積出港が混雑しているためブロードリアの採掘は7月以来中止されており2008年第1四半期に再開が予定されている。ブロードリア、カーボローダウンズ、アイザック・プレーンズからの製品はグーンイェラ補給回廊沿いに輸送されている。この回廊はセントラル・クイーンズランド・ボーエン・ベーシンの鉱山とダーリンプル・ベイ海事ターミナルを結びつけており、インテグラで生産された石炭はハンター渓谷沿いに輸送され、オーストラリア最大の石炭積出港のニューキャッスルから積み出される。

▽発電
 VALEは価格リスク、供給の不安定さの軽減とコスト削減のため自己消費のための発電に投資している。ブラジルではイガラパバ、ポルトエステラ、フニル、カンドーニャ、アイモレス、カピムブランコI、カピムブランコII、マカディーニョの8カ所の水力発電所を所有し運営するいくつかのコンソーシアムの株式を所有する。水力発電所はリオグランデドスル州のマカディーニョをのぞきすべてミナスジェライス州にある。

 VALEはインドネシア・スラウェシ島のラローナ川でラローナとバランバノで2つの水力発電所を所有、運営している。

 これらの他ブラジルとカナダでいくつかの小さな水力発電所と現場の発電施設を所有、運営している。

 当社の発電プラントは2007年に571万4000Mwhを発電、全消費電力の24・5%を賄った。

 当社はブラジルのトカンチンス州にあるエストレイト水力発電プラントの建設を行っているコンソーシアムの30%を所有している。エストレイトは1087Mwの発電能力を持つことになる。VALEはインドネシアで130MWの発電能力を持つ第3の水力発電所をラローナ川のカレッベに建設中である。またブラジル・パラ州のパルカレーナに600MWの火力発電所を建設中である。

▽補給
 当社の鉄道(EFC、EFVM、FCA)は2006年より3%増しの275億総トン/キロメートルの一般貨物を顧客のため運搬した。

 注1 VALEによって生産される全製品の生産を網羅する指標で、鉄鉱石生産ユニット・ベースで表現されている。

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