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日立製作所が日本CAと「セキュアシングルサインオンシステム」共同開発

ニュースリリース|IT,通信,セキュリティ,共同開発,指静脈認証|

 株式会社日立製作所(古川一夫執行役社長、以下日立)と日本CA株式会社(根塚眞太郎代表取締役社長、以下日本CA)は、このたび、企業内におけるさまざまな情報システムを利用する際に必要なパスワード入力を指静脈認証に代替でき、利用者の利便性とセキュリティレベルの向上を実現する「セキュアシングルサインオンシステム」を共同で開発し、2月18日から提供を開始します。

 2008年4月以降の、事業年度から適用が開始される金融商品取引法(通称・日本版SOX法)の内部統制整備や個人情報保護法などへの対応に向け、企業内の情報システムにおけるユーザ認証、適切なアクセス制御の実現は非常に重要な要件になります。しかし、企業内には複数の情報システムが散在するため、それらを利用するためには、複数のパスワードを保持し、それを定期的に変更する必要があるほか、なりすましによる不正利用のリスクなどが残存し、それらの対策へのニーズが高まっています。

 今回開発した「セキュアシングルサインオンシステム」は、日立の指静脈認証技術を活用した「指静脈認証管理システム」と、日本CAのWebアクセス管理システム「CA SiteMinder Web Access Manager(シーエー サイトマインダー ウェブ アクセスマネージャ)」(以下、CA SiteMinder)を連携させたシステムです。本システムを導入することで、Windows®環境、また、Webアクセスやメール、社内の決裁システムなど、さまざまなWebアプリケーションシステムを利用する際に必要なパスワード入力を指静脈認証で代替して、シングルサインオンを実現できるほか、CA SiteMinderの機能により、システムのアクセス制御や、その記録を一元管理できます。

 ユーザが一度認証に成功すれば、許可されている全てのシステムへのアクセスが可能となるシングルサインオンでは、よりセキュリティの確保された認証手段が求められます。今回の指静脈認証との連携により、さまざまなシステムにおけるID/パスワードの盗難・流出による成りすましを防ぎ、よりセキュアなシングルサインオンの提供が可能になります。これにより、利用者の利便性を向上させながら、指静脈認証によるなりますしのリスクを防ぐセキュリティ対策ができ、 IT内部統制整備への対応や、アクセスの一元管理による情報システムの運用コストの削減が可能となります。

 日立は今後、本システムを、日立のセキュリティソリューション「Secureplaza」(セキュアプラザ)のラインアップの一つに追加し、企業のほか金融機関や官公庁・自治体などに向け販売していきます。

 また、日本CAは、日立が持つ顧客基盤と、システム構築の高度な技術や豊富な経験を活かし、CA SiteMinderの拡販とセキュリティ市場における更なる優位性の強化を図っていきます。

 なお、本製品は、3月4日(火)~7日(金)に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される「SECURITY SHOW 2008」で紹介します。

<価格及び出荷開始時期>
▽ソリューション名 セキュアシングルサインオンシステム
▽価格 個別見積
▽出荷開始時期 2008年3月3日

<販売目標>
今後3年間で関連システム含め、売上50億円

<指静脈認証について>
 指静脈認証技術は、日立が開発した生体認証技術で、体内にある指の静脈パターンを認証するものです。指静脈は体内にある情報であり、成りすましや偽造が極めて困難です。指に光を透過させて、静脈画像を撮影する透過光方式を採用しており、形状が複雑な細かい静脈まで取得が可能で、直接センサ部に触れることなく高い認証精度を持ちます。また、装置もコンパクトで、ATMの本人認証、PCログインや入退室管理の他にも自動車などさまざまな分野への応用が期待されています。

<CA SiteMinder Web Access Managerについて>
 日本CAの「CA SiteMinder」は、可用性の高さや管理の容易性に優れているほか、ワンタイムパスワードやトークンなどあらゆる認証方式に対応、また Windows®環境とWebアプリケーションとのシングルサインオンも実現、統合認証基盤としてコスト削減と高度なセキュリティの実現に貢献します。さらに、パートナー企業、サプライヤなどとの企業間のビジネスにおけるシームレスなアプリケーションの連携を実現するための、IDを連携する「アイデンティティフェデレーション(ID連携)」の機能も提供しています。

<他社所有商標に関する表示>
 Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

<関連情報>
SECURITY SHOW 2008に関するホームページ
指静脈認証ソリューションに関するホームページ
CA SiteMinder Web Access Managerに関するホームページ

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