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東京ガス きのこ収穫後の培地を利用するガス化熱利用技術開発事業

ニュースリリース|東京ガス,エネルギー|

 東京ガス株式会社(東京都港区、鳥原光憲社長)は、ホクト株式会社(長野県長野市、水野雅義社長)の「更埴きのこセンター」(長野県千曲市)で発生するきのこ収穫後の培地(=使用済み培地)から熱分解ガスを回収し、蒸気ボイラの燃料として利用する実証事業を行います。今月からプラントを建設し6月から運転を開始し、データの収集を行います。

 きのこの使用済み培地から熱分解ガスを取り出すことは、日本で初めての取り組みになります。使用済み培地は、これまで堆肥原料としての利用が大半でしたが、本事業が確立されれば、新たなバイオマス資源として利活用できます。また、きのこ工場内で発生する使用済み培地からエネルギーを回収し、得られた蒸気を工場内で利用するため、運搬が不要な“地産地消”のモデルとして期待できます。

 本事業は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(神奈川県川崎市、理事長:村田成二、以下「NEDO」)の「地域バイオマス熱利用フィールドテスト事業」の採択を受け、東京ガスとNEDOが共同で、平成19年度から平成21年度までの3年間実証事業を行います。

 東京ガスは、環境経営のトップランナーとして地域と地球の環境保全を積極的に推進しておりますが、本実証事業において、技術的な検証を行った上で今後の事業化について検討してまいります。

 ホクトは、「皆様に喜んでいただくため、今何をしたらいいか」を考え、また自らの足元・地元をよくする一環として環境保全活動に取り組んでいます。国内 16カ所のきのこ工場で発生する使用済み培地を現在は堆肥原料として販売しておりますが、今後のきのこ需要の増加に伴う安定的な利用方法として本実証事業に協力してまいります。

<事業概要>
 ホクト「更埴きのこセンター」で発生する使用済み培地の一部(1.3t/日・8時間稼動)を乾燥・成形し、ガス化装置でガス化し、熱分解ガス(6300MJ/日)※を発生させます。その後、熱分解ガスを洗浄し、貫流ボイラの燃料として利用します。得られた蒸気(5,700MJ/日)は、ガス化の前処理における使用済み培地の乾燥のための蒸気および、きのこ培地の殺菌のための蒸気として利用します。なおガス化した後の残渣は、土壌改良剤として利用を検討します。

 東京ガスは本実証事業において、(1)ガス化装置の効率向上、(2)熱量が低い熱分解ガス(4.2MJ/Nm3)で貫流ボイラを安定的に運転させること、(3)蒸気負荷に対応する発生ガスの制御および安定的な運転性能――などを確認してまいります。

 ※約125件のお客さまが一日に使用される都市ガスの量に相当。

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