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NECが非接触型マルチモーダル指認証技術を開発

ニュースリリース|NEC|

NEC非接触型マルチモーダル指認証技術  NECはこのたび、世界で初めて、指紋と血管という2種類の生体情報を一度に読み取り(センシングし)、認証ができる非接触型のマルチモーダル認証技術 (*1)を開発しました。これにより、利用者の使いやすさと、世界最高水準の精度を両立させたバイオメトリクス認証が可能となり、活用領域がさらに拡大すると考えております。今後、入退室管理装置や、キオスク端末等、業務用機器への組込み用途向けに製品化を進めてまいります。

 このたび開発した技術の特長は、以下の通りであります。

 1. 世界初、一度のセンシングで2つのモーダル認証が可能
 一度の動作で、指紋と血管を読取り、認証も同時に可能な技術は世界初である。従来のマルチモーダル認証では、認証に際し複数の動作(例えば、指紋を認証したのちにサイン認証を行なう、顔を認証したのちに虹彩認証を行なう、など)が必要であったが、本技術では、一度の動作でマルチモーダル認証を完結させることが可能になるため、利用者の利便性が格段に向上し、また、複数の装置を必要としないため、システムの構成も簡略化できる。

 2. 非接触ハイブリッドセンシング技術を開発
 非接触型指紋読み取りと血管読み取りの能力をあわせ持つハイブリッドセンシング技術により、指を装置にかざすだけで、指紋と血管を同時に読み取ることができる。これにより指を接触させることに抵抗を感じていた利用者に対して、使いやすい機器を実現できる。

 3. より高精度な認証が可能
 従来から実績のある、NEC独自開発の世界最高水準の精度をもつ指紋認証アルゴリズムをベースに、今回NECの中央研究所にて開発した血管認証アルゴリズムを加えてフュージョン照合(*2)させることで、さらに高精度な認証を実現可能にした。

 4. 手のひらにも適用可能
 今回開発したマルチモーダル認証技術は、指だけではなく、指紋のような皮膚紋様(隆線)と血管がある生体部位であれば、適用することが可能である。このため、指の部位だけではなく、例えば、手のひらの部位にも適用可能である。これにより、1つの装置で指と手のひらの2つの部位に対応した認証装置の実現が可能である。

 NECでは、入退室管理装置、業務用機器などへの組込み可能な装置の製品化を計画しており、5月14日~16日に東京ビッグサイトにて開催される、「第11回 組込みシステム開発技術展」において、試作機を参考展示いたします。

 来るべきユビキタス社会において、利用者の本人認証がこれまで以上に重要になってきます。NECでは、なりすましや偽造による不正な認証を、さらに高精度なバイオメトリクス認証技術により防ぎ、社会へ安心安全を提供してまいります。

(*1)マルチモーダル認証技術:指紋、顔、血管など、複数の方式(モード)を用いた生体認証技術

(*2)フュージョン照合:複数のアルゴリズムから得られる照合結果を複合的に利用し、より効果的な照合を行う照合技術

 写真=非接触型マルチモーダル指認証装置(試作機)

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