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小野製作所の後めっき不用ZAMワッシャー

 【ねじ・ネジ・業界紙】†小野製作所(本社=岡山県岡山市藤田602。小野衛社長)では、高耐食溶融めっき鋼板“ZAM”を使用したワッシャーを製品化。プレス加工後のめっき処理不要と切断端面部での高耐食性発現機構を最大特徴に、新たな優れた機能を備えるワッシャーと位置付け販売展開をおこなっている。


ワッシャーの母材であるZAMは、日新製鋼†が亜鉛・アルミニウム6%・マグネシウム3%の成分構成のめっき層を持つ新しい溶融めっき鋼板として開発。品質特性は、塩水噴霧試験(SST:JISZ2371)において溶融亜鉛めっき(ペンタイトB)、溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき(ガルタイト)に比べ優れた耐赤錆性を有す。また、その耐食性のレベルは溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき(ガルバスター)と同等以上で、切断端面部での高耐食性発現機構による長時間持続の防食作用(後記解説)が働いて製品サイクルが長くなる。


ワッシャーの製品化には、小野製作所が永年培ってきた加工技術導入によって、母材が有する高耐食性等の特性を最大限に発揮できるように工夫されている。現行の生産サイズは、板厚0・6†〜6・0†までを範囲に対応(板厚から割り出した製品規格寸法ではM6〜M36用。なお、外形40×内径18×3・2†厚のサンプル有り)。ZAM母材の品質を証明する財団法人日本建築センターの「建築施工技術・技術審査証明書」取得認定を受け、ワッシャー以外にもプレス金物類なども製造可能。硬度・強度は普通鋼のワッシャーと同等。


製品特徴は、†優れた耐食性=従来の溶融めっき鋼板に比べ10〜20倍、亜鉛―5%アルミめっき製品に比べ5〜8倍の耐食性がある。†優れた耐疵付き性=通常の亜鉛めっき鋼板に比べてめっき層が硬いため、優れた耐疵付き性を有している。†後めっきの代替可能=腐食環境の厳しい用途に耐えることから、熱浸漬溶融亜鉛めっき(後めっき)やユニクロめっきの代替として使用でき、工程省略が図れる。†省資源対応の環境に優しい製品=長寿命化が図れ、少ないめっき付着量で高耐食性が得られる―等から、省資源対応の環境に優しい製品である。


なお、クロムを全く含まない無機系の後処理(ZC処理)を施したZAM使用のワッシャーも同時展開しており、高耐食性による長寿命化(省資源)機能を保持しながら更に環境に優しい締結部品・ワッシャーも提供できる。


同製品に対する問合せは、本社(電話〇八六―二九六―二二三六)または大阪営業所(大阪市西区北堀江1―1―27。電話〇六―六五七八―八八五一)まで。


 


ZAMの切断端面部での高耐食性発現機構とは、雨・結露等により切断端面の鋼素地露出部が酸化(初期赤錆発生)→さらに雨や結露により濡れる→めっき層から溶け出したZn・Al・Mgにより緻密なMg含有亜鉛系保護被膜が端面部を覆う→徐々に灰色〜灰黒色に変化→切断端面部の防食機構(Mg含有亜鉛系保護被膜の鋼素地保護作用、端面近傍のめっき層による犠牲防食作用)→高耐食めっき層により上記防食作用が長時間持続。





第1918号

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