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ねじ出荷額が14年ぶり1兆円台に、5年連続で増加
【ねじ・ネジ・業界紙】 平成19年工業統計表・産業編〔概要版〕が経済産業省からこのほど発表された。同概要版によると、平成19(2007)年のボルト・ナット・リベット・小ねじ・木ねじ等製造業の従業者4人以上の事業所数は1、744事業所従業員数は39、499人、原材料使用額等は5、483億7、2百万円、製造品出荷額については前年比4。6%増の1兆36億2、4百万円となり、出荷額は14年振りに1兆円の大台に乗った。
2007年は自動車の生産が1、157、9万台と前年の1、146.7万台に続いて2年連続の1千百万台を超えた年であり、またねじ輸出についても数量で22年振りに30万トンを超える30万767トンを示した年であった。このねじ輸出は、特に北京オリンピック開催を08年に控えた中国向けがボルト、ナットを中心に大幅増加となった年でもあった。工作機械液晶テレビ・プラズマテレビなど家電ほかの生産も前年比拡大した。
こうした動向を背景に2007年のねじ出荷額は、1993年の1兆336億円以来、14年振りの1兆円産業に回復をみせた。
事業所数では前年比3.2%減の1、744事業となった。事業所数は増減を繰り返しながら推移しているが傾向としては減少の方向にあり、07年は初めて1、800事業所を割り込んだ。
従業員数は1.3%減の39、499人で、前年に比べて539人の減少となった。1事業当たりの従業員数では22.6人(前年22、2人)に。
原材料使用額等は前年比7.9%増、付加価値額(従業者29人以下は粗付加価値額)は同9.8%増の4、162億2、4百万円となった。
このように2007年の我が国ねじ産業(ねじ製造業)は、事業所数および従業員数ともに前年比減少を示したが、出荷額、付加価値額が何れも上昇した年となった。
【2009年4月号】
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- ねじ出荷額が14年ぶり1兆円台に、5年連続で増加 -- 2009/05/01 金曜日