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自動車リコール535万台で増加、ねじ締結不適切も多数

 【ねじ・ネジ・業界紙】 国土交通省はこのほど平成20(2008)年度のリコール届出件数及び対象台数(速報)について発表した。これによると同年度の自動車のリコール届出は、国産車と輸入車を合わせて届出件数259件、対象台数は5、350、599台となった。

 リコール届出がピークであった平成!6(2004)年度(届出件数438件、対象台数7、565、924台)からみると平成20年度は届出件数および対象台数ともに減少しているが、前年度の平成19年度比では届出件数は15件少なくなっているものの、対象台数は25.4%増の1、082、730台増と再び拡大をみている(前年度対象台数は4、267、869台)。

 また、平成20年度における国産車と輸入車のリコール届出をみると、国産車の届出件数は前年度比10.9%減の204件、対象台数では同33.8%増の5、073、467台、輸入車は届出件数が12.3%増の91件、対象台数は58.3%減の277、132台に。

 国産車と輸入車の届出の比率では、国産車の届出件数が69.2%(前年度73.9%)、輸入車の届出件数は30.8%(前年度26.1%)、対象台数では国産車が94.8%(前年度88.9%)、輸入車は5.2%(前年度11.1%)の割合となっている。

 リコール届出の不具合の部位については、原動左幾座席ベルト、操縦装置、燃料装置、動力伝達装置点火装置、電気装置、前照灯、電気配線制動灯、速度計、乗員保護装置、制動装置、緩衝装置、乗降口、走行装置、かじ取り装置、暖房装置などのさまざまな部位にわたっている。

 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因について、不具合の部位(部品名)を指摘するとともに、改善措置の内容もそれぞれ示しているが、ボルト・ナット等による締結に関するリコールも少なくない。

 締結ボルトのゆるみ、ハブナット誤品を組付けたもの、取付けボルトの材質が不適切で当該ボルトに亀裂が発生する場合がある、取付けナットに締付け不足のものがある、固定ボルトの長さが不足、取付けボルトの隙間寸法が不適切で他部位を損傷のおそれがある、ボルトの締付け力が不足、固定ボルトのネジロック剤塗布量が不足、ねじ部の強度および締付けトルクが不適切、締結ボルトの締付け力が大きく被締結部が変形のおそれ、固定ボルトの軸力が不足、締結方法の不適切、などにわたるリコールが届出されている。

【2009年4月号】

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