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08年のねじ輸入は10年振り減少、鉄鋼製品全体は増加

 【ねじ・ネジ・業界紙】 2008年におけるねじ輸入は、数量で前年比1.5%減の217、292トン、金額は同5.2%減の923億2、7百万円となった(財務省貿易統計)。数量および金額ともに前年比減となったが、数量では1998年以来10年ぶりの減少、金額では1998年と99年以来の減少となった。金融危機による工業生産活動の低迷の影響がねじ輸入の面にも表われている。

 鉄鋼製ねじ類はタッピンねじなどが減少したものの全体では数量で前年比1、9%増、金額も1.7%増を示したが、これに対してステンレスボルトが4、900トン強マイナスの37.2%減、ステンレスナットも2、500トン余マイナスの36.7%減と、ステンレスボルト・ナットの大幅減少のため輸入総量および輸入総額で前年比マイナスとなった。

 地域別のねじ輸入状況をみると、数量では圧倒的な比率を占めるアジア地域からの輸入が97.8%(前年は97.9%)であるが、主力の中国とタイ、インドネシアからの輸入が増えた反面、中国に次ぐ第二の輸入先である台湾、それにベトナム、韓国、マレーシアからの輸入が減少し、特にステンレスボルト・ナットの品目の調達が主体のマレーシアからの輸入が35.2%減と落ち込んでいるのが目立っている。第三の調達先国となっていたベトナムからの輸入も20%近い滅少となった。一方、米国からの輸入は2桁増を示し、欧州からの輸入はやや減少した。

 先ず、主力の中国からの輸入では前年比1.5%増の126、211トンとなり、台湾やベトナム、マレーシアなどからの輸入が減少したことから、中国からの輸入比率も数量で鉄鋼製品全体の60.0%と高い比率を占めた(前年は56.8%)。

 第二の調達先である台湾からの輸入は4.7%減の54、986トン(輸入比率25.5%)であった。主力の鉄鋼製ボルトと木ねじなどの輸入は増えたが、ステンレスボルト、ステンレスナット、鉄鋼製ナット、鉄鋼製その他ねじなどが減少したため。第三の調達先となっていたベトナムからの輸入は19。6%減の9、345トン(輸入比率4.3%)、これに次ぐ韓国からの輸入も4.8%減の8、718トン(輸入比率4.1%)であった。

 タイからの輸入は5.8%増の4、812トンと06年以降増加を続けており、インドネシアからの輸入も16.7%増と2桁の伸びを示し同様に06年から増加を続けている。

 米国からの輸入は16.6%増の2、050トンとなり、05年以降増加していたが、同国からの輸入数量が初めて2千トン台に乗った。増加した品目は、鉄鋼製ボルト、ステンレスナット、鉄鋼製その他ねじ、鉄鋼製ねじ無製品、鉄鋼製平座金など。欧州諸国からの輸入は5.6%減の2、425トンと05年以来3年ぶりの減少となった。

【2009年4月号】

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