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藤田螺子工業 モンゴル人実習生が日本語作文で最優秀賞を受賞

 【ねじ・ネジ・業界紙】 藤田螺子工業(株)(本社=名古屋市中村区。藤田澈社長)では、財団法人国際研修協力機構が主催する「外国人研修生・技能実習生日本語作文コンクール」において豊田工場品質保証部員のモンゴル人実習生・アマラーさん(本名=ソノムダルジャー アマルサイハン)が「最優秀賞」を受賞した。

 一昨年にも同実習生のトゥグスーさんが同賞の受賞を果たしていて、同一企業から3年間で2名の最優秀賞受賞者の輩出は快挙であり、同社の外国人研修生受け入れ体制に対しても高い評価がなされた。
 

 アマラーさんが最優秀賞を受賞した21年度のコンクールには、日本で技術を学ぶ実習生・研修生の中から約六千編におよぶ作文が寄せられ、厳正な審査の結果、最高位である最優秀賞は四編が選出されている。
 昨年10月、東京の経団連会館を会場に発表会・表彰式が催され、受賞者による自作の朗読がおこなわれた。
 そのなかで、アマラーさんはしっかりと落ち着いた口調で「思いやりを大切に」と題した作文を発表。選考委員長の講評では、全体の講評となっていたが唯一の例に取り上げられて「若者の描写が、とてもリアルに表現されていた」と賛辞を受けるなど、最優秀賞四作品の中でも事実上の第1位を意図する別格の取り扱いであった。
 
 後日、国際研修協力機構の主管省庁の経済産業省が外国人研修生制度を活用している中部地区優良企業の代表として同社豊田工場を訪問。
 会社概要や同社における外国人研修制度の指導概要説明のあとに、アマラーさんをはじめ研修生・実習生が従事する品質保証部の受け入れ検査場から熱処理検査場、寸法検査業務・引っ張り試験・硬度測定などの実務を視察した。
 日常業務と同様に引っ張り試験機の操作などもおこない、職場視察後の同省経済産業政策局担当者は「研修生・実習生のレベルに応じて日本人と同等に研修・実習させていることが高く評価できる。決められた仕事の繰り返し作業に従事するケースが多い中で、研修生や実習生が考えながら仕事をしており、自身がレベルの向上を体感できるところが大変良い」と感想を語っている。
 
 同社では、四年前よりモンゴル人実習生の受け入れを始めており、各一人に三年間の研修期間を設けている。単に労働力の確保等ではなく、実習生が研修後の人生設計に役立つ技術の習得と、人としての成長過程で豊富な経験が重ねられるように、会社全体を上げてのバックアップ体制で取り組んでいる。
 職場となっている豊田工場品質保証部での実習生は、自らが考え責任を持った姿勢で日々の業務を遂行させ、藤田螺子工業の戦力として活躍中である。

 今回の受賞にあたって社内報では一連の内容と共に「どんなジャンルでも、藤田螺子工業が良い会社の1つに選んで頂ける様、あたりまえのことを相手(お客様)に喜んで貰えるように、地道に活動していくことの大切さを全社員が身をもって実践しましょう」と、企業の体質強化に繋がる良い刺激も与えている。
 作文コンクールに対して「今後も、日本語教育・コミュニケーション等のレベルアップにも通じると信じて、挑戦を続けて行きたい」としている。


第2136号5面

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