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阪村機械製作所 ねじ・ねじ付部品など高度化圧造技術を中国成長市場でPR

 【ねじ・ネジ・業界紙】 本紙第2131号(平成21年11月27日・5面)既報のとおり、(株)阪村機械製作所(本社=京都府久世郡久御山町)では、グローバル戦略の一環として出展参加したChina Forge Fair 2009(中国鍛造産業見本市)において、「手でまわる大型フォーマー」および「上下脱着できる角金型」など数々の研究開発成果製品が、ねじ並びにねじ付部品など圧造生産加工技術の高度化と付加価値の向上等を実現するものと高い評価を受けた。

 期間中、同社ブースにはサカムラグループ総帥・阪村芳一氏(同社会長)が常駐をおこない、同国において製造組立展開を図る自動車・同部品メーカーをはじめ産業機械関連など現地並びに進出する幅広い来場者企業との商談・引合い等に対応した。

 このほど、底堅い成長を維持する中国現地の圧造加工におけるニーズの把握および、新たな戦略ビジョンの構築、展開に確かな手応えを掴んで帰国した同氏作成による社内報告書の提供を頂いた。
 厳しい経済環境にありながらも日本のモノづくりを根底から支え、様々な取り組みの模索と実践を重ねて競争力の強化に努める各企業、ねじ業界などの読者に今後のヒントとなる同氏からの新年メッセージとして位置付け、その内容を以下に紹介する。

 【北京見本市】

 昨年11月17日~19日に北京にて開催された「中国鍛造産業見本市」には、榎本、栗本のプレスをはじめ、万陽の切断機、三井造船のインダクションヒーター等、日本からは多数出展され、「阪村機械」では“MF―TOKYO”にて好評だった角金型を前面に出し、PRを計った。
 中国の自動車産業は、日本の様に系列には関係なく30社以上の各社へ自由に競合販売してゆくため、1台のフォーマーで最大φ50径で長さ350mmまでの色々なパーツをこなさなくてはならない。

 ドイツより納入されたフォーマーの一例であるが、タッチパネルにそのフォーマーで出来る全製品とNoが映し出され、次に生産する製品のNoにタッチすると、圧造工程図と各工程の圧力グラフ、各工程金型の残存寿命数が表示される。初心者にはよい。
その関係もあり「角金型」は大変な好評で、競合先のフォーマーを導入したが、今すぐにでも設備の改造をしてくれないかと頼まれた。

 電気制御の技術は日本より欧米のフォーマーの方がはるかに優れているが、どんな優れたセンサー技術でも機械を停めるだけである。劣化金型や壊れた金型を個別に自動交換する技術はサカムラ独創のものだけに改造を頼まれたわけである。自動脱着の金型はボルトを用いず、すべて油圧になっている。

 角金型は大きくわけて次の5項目の特徴をもっている。
 (1)ワンランク上のパーツが圧造出来る。大小金型の千鳥配列が自由に行えます。(2)不良品を作りません。金型破損、劣化信号により上に引き抜きます。(3)色々なパーツの圧造が出来ます。簡単にダイスの入れかえが出来ます。(4)各工程如の温度管理により超高精度のパーツが出来ます。(5)打痕防止コンベアが金型と密着して上にあげられますから、製品同士の傷も防げます。

 又、手で回るフォーマーはサクマ社のパルスシステムではなく、ギヤークラッチを用いた独創のスローシステムのため、嵌合のパンチ、ダイを壊さずにセットアップが出来ます。

 サカムラの強みは、機械、金型とパーツの生産を行っているため、本当に使う人の身になった設計を行って、機械、金型をつくっております。製品については独創的なアイデアを業界に提供し、ねじ業界の発展に貢献しています。


第2136号1面

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