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大阪府立産研の業種別景気ヒアリング調査(5)

 【ねじ・ネジ・業界紙】線材二次製品業界の景況推移


【はじめに】


生産は15年初めに上向く気配がみられたが、その後再び低迷し底をはうような動きが続いている。一部自動車関連向けなどは比較的堅調である。昨春、川上にあたる鉄鋼メーカーで材料価格の値上げがあり、川下での動きが著しくない環境ながらも、値戻しが進み、二次製品各社は収益面では一息ついている。


今後については、春にも更なる材料価格の上昇が見込まれており、各社とも経営努力を続けつつその影響を注視している。

【業界の概要】


鉄鋼の線材(ロッド)を伸線・加工した線材製品には、鉄線、針金、釘、ねじ、ボルト、金網、ワイヤーロープ、パチンコ玉など数多くの製品があり、建築、土木、自動車、家電などあらゆる産業において、また日常生活の中で広範囲に利用されている。これら線材製品のうち、鉄線、針金、釘を総称して一般に「線材二次製品」という。二次製品から作られるボルト・ナット等は三次製品ということになる。


線材二次製品は、普通線材を酸洗(錆落とし)の後、ダイスを通す冷間引抜き加工により伸線し(普通鉄線)、焼鈍したり(なまし鉄線)、亜鉛めっき等の加工を行う(針金)などして製造される。用途についてみると、普通鉄線は建設分野でのコンクリート補強用のほか、各種機械部品や釘に、なまし鉄線は鉄筋や建設現場の足場等の結束用やビニール皮膜線用に、針金はフェンス、有刺鉄線や金網にそれぞれ用いられる。このほかに冷間圧造用炭素鋼材を原材料とする鋲螺用鉄線もあり、ボルト・ナット等に加工される。


生産形態については、商社、ユーザーからの受注生産がほとんどで、メーカーには†線材を伸線するメーカー、†伸線された鉄線を購入し針金・釘に加工するメーカー、†伸線から針金・釘の製造まで一貫して行うメーカーがある。不得意品目などでの仲間取引もあり、また伸線や焼鈍、直線加工といった工程ごとの下請企業も多数存在し、生産を支えている。





第1941号2・3面

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