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富士フイルム、フィリピンに光学レンズ新工場 本格稼働開始

富士フイルム
新工場外観(写真・富士フイルム)
 富士フイルムは、フィリピンに光学レンズを生産する新工場を建設、このほど本格稼働を開始した。新工場は、デジタルカメラやプロジェクター、監視カメラに用いる高性能レンズの新たな中核生産拠点で、名称は富士フイルムオプティクスフィリピン。

 今回の新工場は、光学レンズの研磨やコーティングなどの加工から組立までを一貫して行う。マニラ南部ラグナ州カーメルレイ工業団地に位置し、敷地面積は5.3ヘクタール。総投資額は23億円。昨年11月に着工し、約7カ月間という短い予定工期をさらに短縮し、5月下旬に生産を開始。この日、本格的に量産稼働をスタートした。

 新工場には、ガラスレンズの表面をナノオーダーで高精度に研磨する「レンズ研磨機」や、反射防止用多層薄膜を形成する「真空蒸着機」などの生産設備を導入し、デジタルカメラ・プロジェクター・監視カメラの高性能レンズを生産していく。

 今後、段階的に生産設備を増強することで、平成27年度には従業員を600名規模まで、生産能力を18百万枚/年まで引き上げ、伸長する光学レンズの需要に対応していく。


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