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SAPの整理統合で最大年間300億ドルの経費削減が可能

【ロンドン2013年5月10日PRN=共同JBN】HCL Enterprise Application Services (EAS)が10日発表した調査結果によると、世界的大企業は導入した業務管理システムSAPを整理・統合することにより全体として約300億ドル節約できることが分かった。225人の大企業の最高情報責任者(CIO)を対象に実施したこの調査は、組織の「現在および将来のSAP利用」に焦点を置いており、企業は事業遂行のため、平均して個別に5種のSAPを導入していることが分かった。実際に3分の1(39%)のCIOは、6種のSAPでは多すぎると回答している。調査ではまた、SAPを使用するユーザーの年間1人当たり平均コストは1518ドルとなっており、整理統合することによってコストを最大25%節約できる可能性がある、としている。

HCL EASの社長であるスティーブ・カーデル氏は以下のように語っている。「大企業の多くは世界的にSAPを利用しているが、ばらばらのソフトウエアを使用しているという背景があるため、本当に統一した方法で正しく運用することができないでいる。例えばその国特有の必要性など複数のSAPを展開する正当な理由はいくつかある。しかし、大部分は合併や買収、もしくは異なる事業分野で別々に使用しているためであり、これまで合理化も統合もされてこなかった結果である。今回の調査結果が示すように、そうした環境は非常に経費がかかっている」

今回の調査ではさらに、コアのオペレーティング・プラットフォームとして依然旧式SAPが大手を振っている事実が浮き彫りになった。最新バージョンのSAP(ECC 6)を利用している企業は3分の1強(37%)で、それ以上の企業が依然としてECC 5(54%)、SAP 4.7(44%)を利用している。この結果は、多くの企業が業務拡大に伴ってSAP環境をアップグレードする際、ばらばらに採用してきたことを示唆している。

SAPによるメモリーコンピューティングのSAP HANAの積極的な推奨を考えれば驚くにはあたらないが、大半(80%)がSAPのインメモリー技術について、今後大きな役割を果たすことになるだろう、と回答している。

年間売上高10億ドル以上の世界大企業225社を対象に行った調査は、HCL EASが委託して独立系調査会社Vanson Bourneが実施した。

調査結果の要旨全文は以下のサイトからダウンロード可能。
http://www.thefutureofsap.com
プレスリリース全文は以下のサイトから。
http://www.hcltech.com/press-releases/research-commissioned-hcl-reveals-large-enterprises-globally-could-save-nearly-30-bil


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