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長距離便では中東の伸び目立つ=9月のOAG統計

【ロンドン2012年9月5日PRN=共同JBN】フライトスケジュール情報市場の大手OAG(http://www.oag.com)が公表した最新統計によると、9月に運航される長距離航空便は座席数でみて中東地域がもっとも高い伸びとなり、座席数は1日当たり2万2000席が増加する見込みだ。

▽OAG FACTS
2012年9月のOAG FACTS(便数と座席数のトレンド統計)(http://www.oagaviation.com/OAG-FACTS/2012/September-Executive-Summary)によると、中東地域での航空便座席数は出発便、到着便合わせて合計で2011年9月に比べ5%増加し、月間では131万席になる見込み。また便数も出発便、到着便合わせて4%増の5万9771便となる見込み。

OAGの分析担当ディレクターであるロブ・ショウ氏は「ドバイ空港は便数では8%、座席数では12%それぞれ増加し、世界の全主要ハブ空港の中では最大の伸びとなる見込みだ。座席数と便数の伸びに差があるのは、アラブ首長国連邦(UAE)がエアバスA300を採用したのも理由。しかし独自の拡大計画の成果がみられるアブダビは、引き続き中東では最も成長著しいハブ空港で、座席数は166万1512席と前年同月に比べ16%増加する見込み。ドーハとリヤドも座席数では高い伸びとなり、それぞれ10%、5%の伸びを記録する見通し」と述べた。

同氏はまた「中東地域は引き続き、世界的に長距離航空便の伸びの前衛役を果たしている。これはエミレーツ航空、エティハド航空、カタール航空など『スーパーコネクター』と呼ばれる航空会社の野心的な成長目標も理由だが、地域全体にわたる空港インフラ整備や投資が引き続き、域外の長距離航空会社を中東に引き寄せている」と指摘した。

同地域の長距離便の伸びとは対照的に、中東域内での航空便は9月には便数、座席数ともに3%減少する見込み。低価格航空会社(LCC)は中東域内便での座席数のシェアを15%に拡大し、前年同月比では12%増となる見込み。またLLCの分数は月間で16%増加し、前年同月に比べ便数は856便増加する予定。

ショウ氏は「LCCは中東地域での市場シェアを拡大させている。低価格航空会社は便数や座席数で大きな伸びを達成しているだけではなく、長距離航空便の分野でもより優勢になっており、中東地域からの出発便、到着便は便数、座席数で2011年に比べ18%の伸びが見込まれる。具体的な数字でみると便数では1048便、座席数では18万2139席の増加となる」としている。

▽アジア太平洋地域は引き続き増加
多くの主要航空運輸面で、中東地域は現時点での測定基準となっている半面、OAG FACTSではアジア太平洋地域が明日の航空運輸分野で巨大な地域となるべく急速に発展していることも明らかになった。

ショウ氏は以下のように指摘している。「9月はアトランタ空港が引き続き世界最大のハブ空港である見込みで、便数は2011年9月並みだが、座席数は2%増加する見込みだ。しかし北京空港が急速に追いつきつつあり、座席数では2012年9月はアトランタ空港を24万8000席下回るにすぎない。2011年9月の時点の数字は54万4000席だった」

ショウ氏によると、アジア太平洋地域の急速な経済発展は、域内間の航空運輸の伸びにもはっきりと示されている。座席数でみるとアジア太平洋地域は依然として世界最大の地域旅客市場で、同氏は「中東とアジア太平洋だけが9月には域内の便数、座席数で前年同月を上回るだろう。とはいえ中東地域が座席数で14万5000席増、16%増と健全な伸びとなる一方、アジア太平洋地域は月間に座席数が32%増加する見込みで、これは580万席の増加となる」と指摘した。

アジア太平洋地域でのLCCによる提供座席数は、前年同月比で32%増加し、増加座席数は720万席に達する見込みだ(一日当たりでは24万1000席の増加)。その一方でLCCのアジア太平洋域内便数も24%増加する見通しとなっている。

ショウ氏は「LCCの成長でホットスポットとなっているのは東南アジアで、座席数は前年同月に比べ76%、440万席もの増加が見込まれている」と述べている。


▽世界的な注目点
世界全体でみると定期航空便の便数は、2012年9月には前年同月比で0.4%(1万1799席)減少するとみられているが、提供座席数は2%(608万8628席)増加すると見込まれている。9月に予定されている定期航空便数は261万5534便で、座席数は合計で3億4019万1374席となっている。

月間で域内の最も減少が著しいのは北米地域で、座席数は前年同月に比べほぼ100万席、便数では2万8000便減と減少傾向が続いている。

世界のハブ空港のうち上位10空港をみると、提供座席数は増減まちまちで、増加を記録するのは全体の半数だけ。ヒースロー、シカゴ、パリ、ロサンゼルスの各空港は減少となる。提供座席数では2011年9月に6位だったフランクフルト空港は、今年は5位に上昇する。

2012年1月から9月までの年初来合計でみると、定期航空便数は前年同期比で1%、32万4842便の増加が見込まれる。提供座席数は同3%、9200万席の増加となっている。

9月分のOAG FACTSレポート要約版は(http://www.oagaviation.com/OAG-FACTS/2012/September-Executive-Summary)で入手できる。


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