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米TRWオート、メキシコにブレーキシステムの新工場を増設

米TRWオート 世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(米国ミシガン州リボニア)は現地時間22日、メキシコ中央部ケレタロ州に、先進のブレーキシステムを幅広く製造する新工場を増設することを発表した。

 敷地面積約1万3935平方メートル(15万平方フィート)を誇る新工場では、TRWのスリップコントロールブースト(SCB)システムをはじめとした様々な電子安定制御システム向けの油圧制御ユニットを製造する。これは、ハイブリッド車と電気自動車の回生ブレーキシステムに欠かせないシステム。加えて、同工場ではブースターやマスターシリンダーを含むブレーキアクチュエーションユニットも製造する予定。

 TRWブレーキング部門のグローバル副社長、ダグ・デルグロッソ(Doug DelGrosso)氏は「ブレーキ工場の新設は、最新鋭のブレーキング技術と製造プロセスへのTRWの大規模な投資のひとつで、現在稼働しているケレタロの工場を補完する役割を担います。また、新工場はアルミマシニング加工およびクリーンルームなど、油圧バルブアセンブリに不可欠な環境と設備を備えています」と述べている。

 新工場での生産開始は2012年第1四半期末頃を予定しており、フル稼働時の従業員数は450名となる見込み。TRWの基礎ブレーキ装置は、既存のメキシコ・サンタローザの工場にて主に製造されるが、今回新設されるケレタロの工場は電子ブレーキシステムとアクチュエーションシステムの製造に特化する予定。


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