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世界最大の水門の建設工事スタート、アントワープ港

【アントワープ(ベルギー)23日PRN=共同JBN】ベルギー・アントワープ港で左岸2番目の水門の建設工事が正式スタートした。今後数年間ではベルギー最大級のインフラプロジェクトとして、1日当たり255人が世界最大の水門の建設に従事する。水門の供用開始予定は2016年。総工費は約3億4000万ユーロ。その50%は欧州投資銀行(EIB)が融資し、ベルギーのKBC銀行も8100万ユーロの融資枠を提供する。残りはアントワープ港湾局とフランダース政府の負担となる。

過去数年間アントワープ港の開発はスヘルデ川の左岸に集中した。フェレブルクドックの延長やセフティンゲ地区の開発などの重要プロジェクトが計画される中、海への2番目のアクセス地点が不可欠になっている。アントワープ港湾局の参事であるマルク・ヴァン・ペール会長は「2番目の水門はスヘルデ川左岸の港湾拡張の鍵だ。昨年完了したスヘルデ川深水化工事と2番目の水門は、海運規模の増加へのアントワープ港湾局の適切な対応で、われわれは欧州ナンバー2の(港湾の)地位を保っている」と述べた。

新しい水門はデュールガンクドックの先端に位置し、スヘルデ川やワースランドカナルと海の間をつなぐ。ドゥールドックやフェレブルクドック、フラセネードック、南・北係留ドックなど、左岸のすべてのドックへの船舶のアクセスも短縮される。新水門はベーレンドレヒト水門を基に設計される。ベーレンドレヒト水門は現在、世界最大の水門である。新水門の長さは500メートル、幅は68メートルで、同水門と同じ。ただ基本水準面からの深さは17・8メートルと同水門より深いため、2016年の完成時には世界最大の水門となる。もちろんこの偉業を推進するのは容易ではない。今後数年間で排出される土砂の量は910万立方メートルで、使用される型枠鋼材はパリのエッフェル塔の3倍に当たる2万2000トンに上る。


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