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韓国子会社を設立、ガスタービン補修のクロマロイ社

 【オレンジバーグ(米ニューヨーク州)17日PRN=共同JBN】航空・工業用ガスタービン、航空機転用エンジン向けの高度な補修、サービス、ソリューションの代表的な独立系プロバイダーであるクロマロイ社(Chromalloy)はこのほど、韓国ソウル市にクロマロイ・コリア社(Chromalloy Korea, Ltd.)を設立した。

 クロマロイ・コリア社はクロマロイ社が過去2年間にアジアで成長したことを受けて設立され、販売、マーケティング、顧客サポートを行うオフィスとして機能する。2010年には同社は中国・北京に新たなオフィスを開設、同時にタイ・バンコクに保有するタービンエンジンの補修、製造工場の能力を倍増している。

 同社のアーマンド・F・ローゾン・ジュニア最高経営責任者(CEO)は「この地域で引き続き拡張することを喜んでいる。韓国に子会社を設立することで当社はアジアの顧客により近づくことになる」として次のように述べた。「ソウルに当社の新オフィスができたことで地域のオペレーターは今後、高品質、高性能のエンジン部品、タービン部品の高度な補修を行うための新たな供給元を得ることになり、大きな節約になる」

 新事務所の住所は、韓国ソウル市江西区傍花洞620-214ユニット401。

 クロマロイ社は他にも同社の世界的な製造、サービス、販売ネットワークの拡大について発表した。

 同社は2010年、米フロリダ州タンパで3000万ドルを新たに投資してインベストメント鋳造プラントの操業を開始したが、2011年にはさらに500万ドルの投資を行って同プラント近くにセラミック・コアの生産施設を追加する。

 クロマロイ社は現在、世界17カ国に関連施設を保有している。

 クロマロイ社は世界の主要航空会社多数を顧客に持ち、世界最大の独立系サプライヤーとして技術的に高度な補修、コーティング、さらに米連邦航空局(FAA)の認証を受けたタービン翼用の補修部品ならびに民間航空会社、軍用、工業タービンエンジン用の重要エンジン部品を提供している。

 同社はさらに、電力会社、海上プラットフォーム・オペレーターなど産業用タービン利用企業に対してガスタービン・エンジン部品、コーティング、高度補修を提供している。

 60年前に設立されたクロマロイ社はコーティング、補修・製造技術の研究開発に対する投資を続け、最先端のタービン部品向けのセラミック材料の電子ビーム物理蒸着、真空プラズマ、貴金属・アルミ拡散被覆、視覚誘導による対話式レーザー溶接・ドリル装置、その他多くの先端技術の開発をもたらしてきた。

 同社が設計した部品やローターブレードはOEM先が製造する装置と同様、FAAによる要件、検査を受けている。クロマロイ社は船舶、地上用のガスタービンについてもFAA認証部品を作るのと同様の設計基準に従っている。

 詳しい情報はウェブサイト(www.chromalloy.com)を参照。

 クロマロイ社はガスタービン部品の修理ビジネスから発展し、今日では高度な補修、FAA認証の交換部品、さらに航空、地上用途のガスタービン補修、分解点検を行う代表的な独立系サプライヤーへと成長してきた。クロマロイ社は航空、軍事、船舶、産業ガスタービンの部門に対し、世界17カ国の施設で幅広いサービスを提供している。クロマロイ社はFAA、電気機器サービス協会(EASA)、各国の全国飛行家協会(NAA)によって公認されており、国際標準化機構ならびに国際特殊工程認証プログラム(NADCAP)によって認定されている。クロマロイ社はシークワ社(Sequa Corporation)の子会社である。

 シークワ社は航空宇宙、金属被膜、自動車産業分野に多角化した生産企業である。シークワ社はカーライル・グループ(Carlyle Group)の一員である。詳しい情報はウェブサイト(www.sequa.com)を参照。


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