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創業2年でドバイ第2位の航空会社に、格安のフライドバイ

【ドバイ29日PRN=共同JBN】ドバイ初の格安航空会社のフライドバイ(flydubai)は運航2周年を迎え、アラブ首長国連邦(UAE)の航空市場で高まる成長と重要性を証明する数々の見事な統計データを残している。

フライドバイのアフメド・ビン・サイード・アル・マクトム会長は「フライドバイが運航を開始して2年たったいま、この地域で誰もが知る航空会社となった。フライドバイはこの2年間の運航で、高品質で低価格なサービスをいつも提供してきた。多数の乗客は旅行をより身近で低価格なものにするという当社の取り組みによって恩恵をうけてきた。フライドバイが心から愛されるブランドに成長したのは、この一貫した高品質サービスがあったからである。湾岸アラブ諸国、中東、北アフリカ、インド亜大陸、アジア、欧州周辺地域に広がるネットワークを通じて、フライドバイは旅行需要を刺激し、UAEとのビジネスおよび観光の関係を発展させる意欲を備えた新たな市場を見出している。これによってあらゆるセクターの経済に恩恵をもたらしており、フライドバイが末永く優れた仕事を継続していくことを期待している」と語った。

同航空会社は2009年6月1日、ベイルート行きの乗客189人を乗せた満席のフライトが飛行、旅行をより容易かつ低価格にするというコミットメントで運航を開始した。ドバイ政府が2008年3月に発表したこの航空会社のビジョンは、ベイルートなどドバイからすでに人気のあるルートでの格安代替路線の提供に加え、バクー、アゼルバイジャンなどサービスが十分行き届いていない地点とUAEとを結ぶ直行便の開設であった。

フライドバイのガイト・アル・ガイト最高経営責任者(CEO)は次のように語った。
「2年前のこの月、当社の最初のフライトが離陸した。素晴らしく心躍る瞬間だったが、2年後に当社が今日ある確固たる地位を築けるとは想像できなかった。われわれの戦略は、当社ができるだけ最短でクリティカルマスの達成を保証するために、航空機と運航地点を迅速に増強することによって、可能な限り速く拡大することである。いま、当社は航空機16機と運航地点36カ所があり、これまでに最速で成長した創業航空会社となった」

「フライドバイは、UAEのような素晴らしいビジネス環境で営業しなければ、このような迅速な成長と発展を成し遂げることはできなかった」

「新規企業にとっての最大のチャレンジの一つは、組織、手順、スタッフが一貫したサービス水準を維持できるように、適切に配置されていることを保証したうえで、急速な拡大に取り組むことである」

「フライドバイではこれ以上のことを達成してきた。航空業界にとって困難な時期に操業を開始したにもかかわらず、フライドバイは当社の野心的な成長計画を貫いただけでなく、当社のメンテナンスやエンジニアリングをすべて社内で行うなどのチャレンジに立ち向かってきた。われわれはこれを成功裏にすべて成し遂げ、同時に業界最高の一つである85%の定時運効率(オンタイムパーフォーマンス)を堅持している。さらにおそらく最も重要なことは、当社のすべての乗客がいつもフライドバイに乗り込む際に親しみのこもった歓迎を受けることである」

「われわれは紙上で理論を描きそれを現実化してきたし、この現実はうまく機能している。われわれは実地において、ドバイ政府のビジョンの実現に寄与した組織、訓練プログラム、手順を育成してきた。われわれは野心的な計画でスタートし、その計画を実現している」

「われわれは極めて短時間で信じられないものを達成したが、これは極めて誇りに思うことでもある。こうしたことを世界の他の場所で成し遂げられたとは思わない。UAEの当局と人々から受けたサポートは途方もないものである。ドバイはビジネスを行うには最高の場所であり、人々が訪れ住むにも非常に魅力ある場所である。これは、適切なスタッフを採用することが難しくなかったことを証明している」

「この場を借りて、フライドバイのために素晴らしいこの作業環境をつくり出してくれた人々に謝意を表したい。特に、フライドバイがドバイの商業および観光のニーズをサポートすることを望んだムハンマド・ビン・ラシド・アル・マクトム首長のビジョンを実現するため、当社が順調に物事を進めるうえでの指針を示してくれたアフメド・ビン・サイード・アル・マクトム会長に感謝したい」

「当社の迅速な成長は、当社と緊密に協力して当社の拡張にとって必要な施設と発着枠を提供してくれたUAE民間航空庁(GCAA)、民間航空局(DCA)、ドバイ空港のサポートがあってこそ達成できたものである。この成長は、われわれができるだけ迅速に成長するうえで人材および施設の確保に圧力を加えることになったが、彼らが示してくれたサポートと忍耐に感謝する」

フライドバイが同社コミットメントにのっとり、かつ保有航空機数、フライト網、乗客の急速な増加にもかかわらず運航してきた2年間において、サービスの品質を高く保ってきた。航空会社の業績を評価する一つの指標は、航空会社の有効座席キロ(ASKM)と有償旅客キロ(PRKM)を調査することである。フライドバイは2010年6月から2011年5月までの12カ月間に、161%のASKMと181%のPRKMの増加を記録した。これらの数字が大幅に増加しただけでなく、PRKMがASKMよりも増加した事実はフライドバイがうまく稼動しており、より多くの収益が生じていることを示している。

成功を評価するもう一つの指標はフライトの遅延数である。この分野でのフライドバイの記録は業界で最善の一つであり、定時運効率は85%となった。

さらにフライドバイは最高水準のスタッフを採用、訓練するプログラム開発に加え、フライドバイの急成長する航空機群を保守する社内独自のメンテナンスおよびエンジニアリング・チームの育成によって成熟度を増してきた。

8万人以上がフライドバイ入社を申請し、これはフライドバイが最高の人材を集め採用する力が備わっていることを示している。雇員数は1000人の大台をいま超えたところだが、この8万人の志願者という数字はフライドバイが一つのポジション当たり80人の申請があり、フライドバイは最高の志願者を選択することができることを示している。

フライドバイはフライト数が78%増、航空機数100%増、運航ルート150%増、乗客数200%増となっており、同社が現在ドバイ国際空港から運航する第2位のキャリアーであるわけが容易に見て取れる。

ドバイ空港のポール・グリフィス最高経営責任者(CEO)は「フライドバイはわずか2年間で地域の航空業界で強力な会社になった。フライドバイはいまやドバイ国際空港から運航する第2位のキャリアーに成長し、ドバイ空港の乗客輸送が成功と成長を継続するうえで重要な役割を果たしてきた。新規かつ未開発市場を開拓することによって、フライドバイはこの地域からドバイおよびそれ以遠に大幅な量の輸送を実現することに役立っている。フライドバイが今後も引き続きますます強力になっていくことを確信しており、将来に向け幸運を祈っている」と語った。

アル・ガイトCEOはさらに次のように語った。
「今日途方もない成功を発表できることを誇りに思う。フライドバイのチームは今日ある立場に到達するために切磋琢磨してきた。この成功は、こうした猛烈な努力に報いるものである」

「われわれの戦略が報いられていることは明らかである。われわれはフライドバイが市場参入できる場所があることは承知していたし、われわれは一生懸命に働いてこの場所を自らのものにした。われわれは事業を前進させ、すべての障害を克服して仕事ができるようにしてきた。2年間を振り返って見ると、われわれは空を飛んでこんなに遠くまで来たわけだ。これはとても誇らしい。」

「運航2年目となるが、われわれは正しい方向に向かっている。われわれの戦略が正しいものであることを確信している。フライドバイは将来において新しい革新性を備え、引き続き新規市場に進出することが十分可能である。2011年もフライドバイにとって素晴らしい年になることを信じている」


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