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アントワープ港湾局、クリーン船舶に港湾使用料10%割引

【アントワープ(ベルギー)8日PRN=共同JBN】ベルギーのアントワープ港湾当局は窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)など汚染物質の排出量をさらに減らすため、アントワープ港に寄港する「クリーンシップ」(clean ship)を報償する。最も環境に優しい船舶は7月1日から、トン当たりの港湾使用料の10%割引を与えられる(注参照)。アントワープ港のこの措置は、国際港湾協会(IAPH)のイニシアチブでルアーブル、ブレーメン、ハンブルク、ロッテルダム、アムステルダム、アントワープの港湾当局が環境型船舶指数(ESI)を導入したのに次ぐ。船舶会社はウェブサイト(http://www.environmentalshipindex.org)でこの指数に所属船舶を登録することができる。燃料消費量、排出量など入力されたデータに基づき、それぞれの船舶は0から100点まで(高度に汚染されているものから排出量0まで)のスコアが与えられる。これまでに250隻余りの船舶がスコアを与えられている。港湾自体がどのような優遇措置を参画した船舶に提供するか決定する。

アントワープ港の場合、31かそれ以上のスコアを持つ航海船舶は、トン当たり10%の港湾使用料の割引が与えられる。アントワープ港湾当局は少なくとも3年間この割引を保証するため、船舶会社が引き続き所属船舶のESIスコアの改善に投資するように提案している。

25隻未満の航洋船舶が割引の資格を得た場合には、アントワープ港湾当局はESIスコアが最も高い順に25隻を報償する。この措置は2011年末まで適用され、船舶会社が所属船舶をESI指数に登録するよう奨励するために導入された。割引の資格を得る船舶は、ESIの最新の更新を基礎に3カ月ごとに決定される。アントワープ港湾当局はその後、過去四半期にさかのぼって割引を適用する。例えば、4月1日から6月30日の期間中にアントワープに寄港する船舶のESIは7月1日に決定される。

ESIの導入は、港湾の持続的発展に対する港湾当局の政策の一部となる。この新しい国際基準は、より環境に優しい船舶への投資を推奨する港湾当局にとって有用なツールである。さらに、船舶とはしけは港湾のさまざまな場所で陸上電源供給を利用することができるので、係留場所でエンジンを作動しておく必要はない。


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