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ホンダがインドネシア二輪車工場を増強、年産400万台体制に

 ホンダは20日、インドネシアの二輪車工場(ピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター)の生産能力を年内に年産350万台に増強することを発表した。また、2011年には年産50万台の新工場を建設し、合わせて400万台体制を構築することを明らかにした。

 二輪車生産・販売を行うインドネシアの合弁会社、ピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター(AHJ)は、需要拡大に対応するため、09年末の時点で300万台だった年間生産能力を330万台へと増強させてきた。今回、既存工場の増強を図り、年内までに350万台に拡大させ、2011年には新工場の設立で400万台に増強する予定。

 新工場は、既存の第三工場の敷地内に新たに建屋を建設し、2011年後半に稼働を開始する予定。新工場建設にかかる投資額は約7600億ルピア(約74億円)、フル稼働時の従業員数はAHJ全体で、現在の約1万6000人から約1万7000人となる予定です。

 AHJは、2009年8月にはAT機種を3モデル、2010年5月にはスクータータイプの「Scoopy」、6月にはグローバル戦略機種のスクーター「PCX」を発表。さらに、新型オートマチックトランスミッション「CVマチック」を搭載したカブタイプのAT車「Revo AT」を発表し、AT機種ラインアップの拡充を図っている。AHJの2010年のインドネシア国内における販売計画は約321万台と、2009年の販売実績(270.1万台)を約2割上回る見込み。

 インドネシアにおける二輪車の売上台数は、2009年は約585万台で、2010年は約680万台と過去最高の台数を更新する見通しで、中国、インドに次いで世界第三位の市場となっている。

 アジアの二輪車市場の成長は著しく、ホンダは2011年中にインド、ベトナム、インドネシアで生産能力の拡大を予定。これにより、アジア地域(日本を除く)の二輪車年間生産能力は、現在の約1600万台から2011年末には1800万台規模へ拡大する予定。


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