現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 電力・発電


大幅な温室効果ガス削減は経済的に可能、科学者が提言

 【コペンハーゲン16日PRN=共同JBN】ストックホルム環境研究所(Stockholm Environment Institute、SEI)、気候変動ポツダム研究所(Potsdam Institute for Climate Impact Research 、PIK)およびエネルギー資源研究所(The Energy and Resources Institute、 TERI)は16日、「コペンハーゲン予測:安全な気候の未来に向けて、気候変動、環境ならびに開発に関する最新科学の一考察」を発表した。

 「コペンハーゲン予測」は12月16日午後7時半から第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)会場での記者会見で発表される。声明文コピーはCOP15の行われているコペンハーゲンのベラ・センターならびにウェブサイト(http://www.sei-international.org)から入手可能である。

 同予測は生物圏の状態ならびに変動傾向の観察結果を簡潔に診断し、地球気温上昇をセ氏2度以内に制限、公平性、経済開発に合致した対処案を提供する。この予測の主な結論点は以下の通り。

 *最近明らかになった科学的な結論は、現在上程されている温室効果ガス(GHG)排出量削減目標は気候変動もたらす壊滅的な影響の危険ならびに自己増殖する地球温暖化の危険から人類を守るという政治的な意志とは整合性がとれていないことを示している。

 *温室効果ガス削減計画によれば、さらにもし気温上昇をセ氏2度以内に制限できる可能性を十分に(75%)担保しようとするならば、世界の温室効果ガス排出量は2015年以降、ほぼ間違いなく急激に削減しなければならず、21世紀の中ごろには事実上ゼロにしなければならない。

 *このチャレンジに挑むことが不可能だとする根拠はなにもない。むしろその反対に、そのようなシナリオを世界レベルまたは地域レベルで検証すると、技術的に可能であるばかりでなく、経済的にも可能であり、むしろ利益になる、という分析結果が増えている。

 ストックホルム環境研究所執行役員のヨハン・ロックストロム教授は「この予測は公平な取引の問題に真正面から取り組んだもので、いくつかの方法を論述しているが、それらによって大きな排出量削減が実際上も、経済的にも、さらに先進国、発展途上国の双方にも可能になる」と述べた。

 この予測は地球変動問題で世界を代表する科学者、研究者が開発したもので、メンバーにはジョン・シェルンフーバー教授(PIK)、ヨハン・ロックストロム教授(SEI)、ネボイシァ・ナキシェノビッチ教授(International Institute for Applied Systems Analysis 、IIASA)、レーナ・スリブァスタヴァ博士(TERI)、V.ラマンサン教授(スクリップス海洋研究所)ら含まれている。さらに、この予測はドイツ開発政策研究所やマット・イングランド教授(ニュー・サウス・ウェールズ大学)およびジム・マッカーシー教授(ハーバード大学)などの代表的な気候学者などによっても支持されている。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する