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SVOX社、シーメンスの音声認識製品部門買収

 【チューリヒ(スイス)4日PRN=共同JBN】エンベデッド音声ソリューションの有力プロバイダーSVOX社のフォルカー・ヤンツェン最高経営責任者(CEO)は4日、同社がシーメンスのプロフェッショナル・スピーチ・プロセッシング・グループを買収したと発表した。SVOXはスピーチアドバンス(商標)音声認識製品と60件以上の特許を含め、シーメンスが25年間にわたり開発したすべての音声技術関連IP(知的財産権)を取得した。プロフェッショナル・スピーチ・プロセッシング・グループの従業員の大多数は、ミュンヘン(ドイツ)のSVOXドイツラント社(SVOX Deutschland GmbH)に引き取られる。SVOXドイツランドはSVOX AGの全額出資子会社。

 ヤンツェン氏は「これまでSVOXは乗用車と携帯機器が人に話しかける技術だけを提供してきた。今回の取引の結果、われわれはこれらの機器に人の言うことも理解させることができるようになった。それ故、SVOXを通じて人と機械の真の対話が今や可能である。われわれは今後も人と機械の間の自然で直観的なコミュニケーションを可能にするイノベーションを追及する」と語った。

 買収の結果、SVOXは直ちに独自の自動音声認識(ASR)製品と完全な音声対話ソリューションを提供する。この取引によりSVOXは自動車・携帯電話業界向けエンベデッド音声ソリューションにおける立場を大幅に強化し、技術リーダーシップも強化できる。買収で拡大した同社は高級車向け音声ソリューションで支配的な市場シェアを持つことになる。

 ヤンツェン氏は「今回の買収でSVOXは最善の音声製品ポートフォリオを拡大する。当社は今やエンベデッド環境向けに高度に最適化された完全な音声ソリューションを提供できる立場にある」と語った。

 ヤンツェン氏によると、SVOXの戦略はもっと直観的な音声対話を可能にしてエンドユーザーの体験を高めることである。同氏は「両社は注目を浴びたさまざまな自動車プロジェクトで協力してきた長い歴史があるため、この合併は自然である。シーメンスASR(自動音声認識)とSVOX・TTS(音声合成)は、同じインフォテインメント・システムの一環として成功裏に展開された」と語った。

 シーメンス法人調査・技術部門の責任者ラインホルト・アシャッツ氏は「プロフェッショナル・スピーチ・プロセッシング・グループのSVOXへの移譲は、当社の顧客とチームのメンバーにとって明らかに前向きな動きである。エンベデッド音声ソリューションにおける主導的地位と独自の自動車・モバイル機器の顧客層を有するSVOXは、同じ屋根の下でTTS、ASR、音声対話ソリューション開発する明らかな相乗効果を生かす良い立場にある」と語った。

 ▽SVOX社について
 SVOXは自動車・モバイル機器業界向けエンベデッド音声ソリューションの大手プロバイダー。SVOXが重視するエンベデッド環境と柔軟性のあるソフトウエア・アーキテクチャーの使用は、顧客の技術的要求と市場ニーズに容易に適合できる最適化されたASR、TTS、音声対話ソリューションを可能にする。詳しい情報はwww.svox.comまで。


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