5800万ドルのシリーズＣ調達、ＡＭＥＣが発表
【上海、サンフランシスコ（米カリフォルニア州）２３日新華・ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】アジアを拠点とする先端半導体製造装置メーカーであるアドバンスト・マイクロ・ファブリケーション（Advanced Micro-Fabrication Inc.：以下ＡＭＥＣ、社長兼最高経営責任者ジェラルド・イン）は米西部時間２２日、５８００万ドルのシリーズＣ資金調達を行ったとを発表した。今回の資金調達には、既存の主要投資元であるウァルデン・インターナショナル社、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ社、ゴールドマン・サックス社、レッドポイント・ベンチャーズ社、グローバルキャタリスト・パートナーズ社、インターウェスト・パートナーズ社、ベイ・パートナーズ社、クァルコム・ベンチャーズ社とKTベンチャー・グループ社の９社に加え、上海ベンチャーキャピタル社（SHVC）と上海浦東サイエンス&テクノロジー・インベストメント社が新たな投資元として含まれている。
ＡＭＥＣはPrimo D-RIE（商標） と Primo HPCVD（商標）の２機種の装置開発を行い、最近１２か月の間にアジアの３つの主要半導体製造工場に装置を納入し、今後更に主要地域の複数の顧客への出荷が予定されている。特にPrimo D-RIE（商標）絶縁膜エッチング装置では、当初の期待を上回る素晴らしい性能が実証されている。そのポジティブな市場からの反応と、エッチング装置分野の高い潜在成長力から、ＡＭＥＣは当面の間その技術開発と財務資産のリソースを、エッチング装置製品に集中させる戦略的な決定を行った。そして今回の新たな資金調達はそのエッチング装置製品の量産化を支援するものである。
厳しいグローバル半導体産業へ挑戦する期間において、ＡＭＥＣが成し遂げた堅実な成長に注目したＳＨＶＣ社社長のピンガオ・ワン（Pingao Wang）氏は「我々は、極めて競争の激しい半導体産業分野におけるＡＭＥＣの製品納入の進捗と、その会社の持つ技術戦略の高さに驚きを感じている。今回のシリーズＣ資金投資に参加できてうれしい」と語った。
ＡＭＥＣの緻密な財務マネージメントとパフォーマンス・ツー・プランに対し賛辞を送るウァルデン・インターナショナル社会長のリプブー・タン（Lip-Bu Tan）氏は「我々はＡＭＥＣのマネージメント・チームが重要課題に対し厳しい目を保ちながら、彼らの組織と技術ロードマップの推進を執行していることを賞賛している。今日のグローバルな金融情勢にあって、これだけの多額な資金調達が実行されたことは、ＡＭＥＣの卓越した技術的価値と洗練された商況戦略を実証している」と述べた。
ＡＭＥＣのジェラルド・Ｚ・イン社長兼CEOは「我々は今回の資金調達が実行されたことがとても嬉しい。これは現在の危機的金融市況の中で意義深い成果と考えている。我々は、継続的にサポートしてくれる投資家に感謝し、新しく加わってもらったパートナーを歓迎する。この度の資金調達はＡＭＥＣの装置製品を開発期間から量産活動へと推し進めるだろう。現在、稼働中の装置によって、我々はさらなる成長を遂げるための素晴らしいポジションにいる」と語った。
今回のシリーズＣ資金調達の執行業務は、ＡＭＥＣの代理としてO’Melveny & Myers法律事務所（カリフォルニア州、メンロパーク）のスティーブ・サン（Steve Sonne）氏が率いる法務部門によって行われる。
▽アドバンスト・マイクロ・ファブリケーション・エクイップメントについて
アドバンスト・マイクロ・ファブリケーション・エクイップメント（Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc.：AMEC) は、アジアを拠点とした半導体製造装置の製造販売会社である。グローバルに活動を展開している半導体メーカーをサポートするために、実績ある独自のウェハープロセス・ソリューションにより、先進の技術、生産性の向上とコストの削減を実現している。戦略的に半導体製造産業の中心であるアジアに本社を設け、ＡＭＥＣのエッチングとＣＶＤの装置は独自の技術を兼ね備え、６５／４５ｎｍノード以降のデバイスに対し経済的な技術革新をもたらす。ＡＭＥＣはグローバル企業として、中国・上海、日本、シンガポール、韓国、台湾に研究開発、製造もしくはビジネスサポートの施設を持っている。ＡＭＥＣの詳しい情報は www.amec-inc.comを参照。
Primo D-RIE（商標）とPrimo HPCVD（商標） は、アドバンスト・マイクロ・ファブリケーション・エクイップメントの登録商標である。
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- ［電子・半導体］5800万ドルのシリーズＣ調達、ＡＭＥＣが発表 2008/10/23 木曜日
