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三洋電機、メキシコ太陽電池工場の生産能力を2.5倍へ

 三洋電機は15日、太陽電池の需要拡大が期待される北米において、太陽電池事業の強化のためメキシコ・モンテレー工場を増強することを発表した。投資額は約700万ドル。今年度中に生産能力を現状の2.5倍となる50メガワットまで拡大させる。生産開始時期は2008年12月を予定している。

 メキシコ・モンテレー工場は、世界最高レベルの変換効率をほこるHIT太陽電池セルをモジュール化する工場で、現在20メガワットの生産能力を保有している。

 三洋電機はHIT太陽電池セルの生産能力を2010年度末に現状の260メガワットの2倍超となる600メガワット超への引き上げを計画をしている。現在世界三大市場である日本、北米、欧州に向けた増産体制を進めており、北米ではメキシコ・モンテレー工場におけるモジュールの生産増強のほか、セルの材料となるインゴット・ウェハの増産をはかるため、サンヨー・ソーラーUSAに加え、新たに米国・オレゴン州に新会社を設立。ウエハ増産のための新規工場を建設し、インゴット・ウェハの生産能力を現状の3倍となる100メガワット(2009年より稼働)に拡大する。

 三洋電機は今回、北米で事業強化をはかるとともに、グローバルで太陽電池事業をより一層強化し拡大する計画。

 ◆HIT太陽電池とは 三洋電機が開発した独自構造の太陽電池セルで、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン薄膜を用いて形成したハイブリッド型。


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