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インドのMCX証券取引所、為替先物市場を創設

 【ムンバイ(インド)7日PRN=共同JBN】インドのMCX証券取引所(MCX-SX)は7日、ムンバイに為替先物市場を開設、来賓としてインド証券取引委員会(SEBI)のシリ・C・B・バーブ委員長、中央銀行であるインド準備銀行(RBI)のシャマラ・ゴピナト副総裁が出席した。銀行、企業、その他の金融機関から500人を超える業界リーダーが開設式典に参加した。

 マルチメディア・ニュースリリースを閲覧するには以下をクリック。
http://www.prnewswire.com/mnr/mcx-sx/35303/

 MCX-SXプラットフォーム上のライブトレーディングは10月7日午前9時(インド標準時)に始まる。

 MCX-SXはわずか2週間という記録的な短期間で民間部門と公共部門の銀行22行と外国銀行を含む870余りの会員社を受け入れ、金融・資本市場の歴史でこの種の世界記録を樹立した。

 MCX-SXのP・G・カコドカー会長は式典で演説し、「インド政府が適切な時期に為替デリバティブ取引を行う取引所開設を認可し、前向きの決定を下したことを喜んでいる。この不安定な時代に為替市場が透明な先物プラットフォームを持てるのは幸いである。グローバル化により各国経済の間で国境を越える資本の流れがますます増えているため、各市場間では微妙なリスクが発生している。このため為替リスク管理と為替レート発見のための取引所の必要性が強まった。これは新時代の、技術重視の透明な取引所であるMCX-SXが対応を迫られる大きな課題だ」と述べた。

 MCX-SXのジグネシュ・シャー副会長は「この式典にシリ・バーブ氏とゴピナト氏を迎えて喜んでいる。インド財務省、インド政府、SEBI、RBIの政策指針と支援に感謝したい。また市場関係者がMCX-SXに示した関心にも感謝している。われわれはこれらのイニシアチブに対し世界的に高い評価を受けたが、このことはグローバル市場がインドに存在するチャンスとインド・ルピーの重要性に抱いている関心を示している。インドのナンバーワン商品取引会社マルチ・コモディティー・エクスチェンジ・オブ・インディア(MCX)の強力な調査、ドメイン専門知識と新世代の技術プラットフォーム、それに市場関係者の中の実需筋との適切なミックスが一体となって、為替デリバティブ市場を強化すると確信している」と語った。

 ▽MCX-SX取締役会の構成
 P・G・カコドカー会長(元インドステイト銀行=SBI会長)、ジグネシュ・シャー副会長、ベパ・カメサン取締役(元RBI福総裁、S・S・タクール取締役(元RBI外国為替監査官)、B・D・スミトラ取締役(元インド清算会社=CCILマネジングディレクター)、C・M・マニアル取締役(クロフォード・ベイリー社上級パートナー)、V・ハリハラン取締役、ジョセフ・マッセー取締役。

 ▽MCX-SX諮問委員会の構成
 G・N・バジパイ氏(元SEBIおよびインド生命保険公社=LIC会長)、ベンカット・チャリ氏(MCX会長、元インド先物市場委員会=FMC委員長)、著名な外国為替専門家のA・V・ラジャワデ氏、メクレイ・ファイナンシャル社最高経営責任者(CEO)で外国為替市場の権威であるジャマル・メクレイ氏、元RBI首席法律顧問のナレシュ・デシュパンデ氏、IBSフォレックス社CEOのガネシュ・ラオ氏。

 MCX-SX為替先物取引プラットフォームは、外国為替市場に新しいダイナミズムとイノベーションをもたらす。「啓蒙と調査」を通じたその「金融市場のシステム開発」の追及は、中小企業から大企業、銀行に至るまであらゆる規模の事業体が取引所のプラットフォームにある標準的で透明な商品により外為相場の変動に対してヘッジをかけることを可能にする。

 MCX-SXは会員や市場関係者に多くの利益をもたらし、以下のような重要な利点を提供する。

 *多くの数の現実のユーザー
 *使い勝手の良い実証済みの技術
 *規格化された契約:小口のロットサイズ-1000米ドル
 *契約相手の債務不履行のリスクが皆無
 *効率的な価格の発見
 *透明でリアルタイムの価格情報の普及
 *多重モード接続によるアクセス
 *数多くの銀行と清算会員の存在

 世界の外国為替・デリバティブ市場の活動に関する国際決済銀行(BIS)の3年に1度の調査によると、インドの外国為替市場は日々の出来高で世界第16位にまで成長し、その額は2007年に340億米ドルに達した。インド外国為替市場のOTC(店頭取引)デリバティブ部門は1日平均出来高が240億米ドルと大きく成長し、全世界で第17位になっている。

 MCX-SXの為替先物は当初は米ドルとインド・ルピーをベースとし、各契約は市場の創設から12カ月間有効となる。各契約の規模は1000米ドルで、指し値と決済はインド・ルピーで行われる。決済価格はインド準備銀行の参照レートになる。市場は月曜から金曜まで午前9時から午後5時まで開かれる。

 ▽MCX証券取引所(MCX-SX)について
 MCX証券取引所(MCX-SX)はSEBIとRBIが認可した証券取引所で為替デリバティブ取引の場として認められている。

 同取引所は輸入業者、輸出業者、投資家、企業、銀行がより大きな透明性と安全性を持ってそれぞれの為替リスクをヘッジすることを認めている。取引を行うメンバーとして多くの銀行、企業、仲買店、実需筋を抱えるMCX-SXは、あらゆるユーザーカテゴリーに対して希望する流動性と深みを提供する。さらにMCX-SXは全取引の決済を保証し、契約相手のリスクを除去して安全性を高める。MCX-SXは大口ユーザーのほか、これまで為替市場に簡単にアクセスできなかった中小企業にもメリットを与える。MCX-SXはMCXとファイナンシャル・テクノロジーズ(インド)・リミテッド(FTIL)が推進してきた。

 MCX-SXの為替先物取引プラットフォームは為替市場に新たなダイナミズムとイノベーションをもたらす。MCX-SXは「啓蒙と調査」を通じたインド金融市場のシステム開発信頼しており、それ故この重要な金融手段をユーザーがもっと効果的に使用できるようにこれまでさまざまな措置を講じてきている。


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