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新しい車載MPE戦略を開始、NAVTEQが発表

 【パリ8日PRN=共同JBN】位置情報サービス(ロケーションベースサービス、LBS)とカーナビゲーション向けデジタル地図データの世界大手プロバイダーであるNAVTEQは8日、新しいマップ・アンド・ポジショニング・エンジン(MPE)戦略を開発したと発表した。

 この開発により、地図連携先進運転支援システム(ADAS)は、カーナビゲーションやナビ向け地図を非搭載の車でも利用が可能になる。この戦略の背景には、車のコントローラー・エリア・ネットワーク(CAN)バス、または電子センサーと呼ばれる電子制御ユニットに直接組み込めるADASアプリケーションの開発を促進するNAVTEQの新しいMPEレファレンス・ソリューションがある。

 NAVTEQのレファレンス・ソリューションはNAVTEQMPE(商標)地図、ADASジオメトリーと正確なADAS属性を含むNAVTEQ地図のサブセットを備えている。NAVTEQ・MPE(商標)地図は低価格でファイルのサイズも小さいため、さまざまな車両に地図連携ADASアプリケーションを採用できる。

 また、NAVTEQレファレンス・ソリューションではADASアプリケーション開発を促進する推奨MPE仕様を提供している。この仕様は、GPS、マイクロプロセッサー、メモリーおよびNAVTEQエレクトロニック・ホライゾン(商標)とマップ・マッチング、ADASインターフェース仕様、CANバス・インターフェースを含むすべての必要なソフトウェアの最適な配置を説明している。NAVTEQが特許を持つ道路情報の予測に必要な要素であるエレクトロニック・ホライズン・アルゴリズムは、前方の道路の属性を探し、解釈するものである。

 この強力な地図連携ADAS向けMPEの設計は、クレジットカード大の回路に搭載できるほど小型で、車両の電子系統に配置することも可能である。従来のADASソリューションとは異なりアプリケーションは常にオン状態で、保存されたナビルートは不要である。

 NAVTEQのADAS担当ボブ・デナーロ副社長は「マップ・アンド・ポジショニング・エンジン・レファレンス・ソリューションは、車の電子系統構造の中におけるデジタル地図とGPSポジショニングの新しい方法である。安全性と低燃費に関して言えば、業界は、全ての車にデジタル地図と車両ポジショニングの価値をもたらすソリューションを必要としている。MPEはこうした先進車両機能の理想的なソリューションである」と語った。

 NAVTEQの市場調査によると、乗用車の保有者は地図連携ADASアプリケーションに強い関心を持っている。CANバス上の小型モジュールに地図とポジショニング・エンジンが搭載されていることで、アプリケーション開発者はこの重要なアプリケーションを車両に搭載されているナビシステムと別に提供することができる。

 NAVTEQのジェフ・マイズ販売担当上級副社長は「NAVTEQ・MPE地図は、当社の顧客に、統合された地図連携ADASを車両に搭載する新たな選択肢を提供する。さらに当社と半導体メーカー、開発コミュニティーとの関係によってこれらのアプリケーションの迅速な開発を育むエコシステムが助成される」と語った。

 MPE地図はカーナビ非搭載の乗用車に対応することで、NAVTEQの継続的なADASへの取り組みを増進する。NAVTEQは品質の高い地図データを提供することに加えて、経験豊富な技術スタッフ、カスタマーサポート・スタッフを抱えている。ADASリサーチチームは、顧客がNAVTEQ地図でエレクトロニック・ホライゾン・アルゴリズムを最適化するサポートを行い、顧客のリソースの有効活用、開発サイクルの短縮を可能にする。

 ▽NAVTEQについて
 NAVTEQはカーナビゲーションシステム、モバイルナビゲーション機器、インターネット・ベースの地図作成アプリケーション、政府・企業向けソリューションのための総合的デジタルマップ情報の大手プロバイダーである。NAVTEQは世界中でナビゲーションとLBSソリューション向けのデジタル地図と地図コンテンツを作成している。シカゴに本社を置く同社は1985年創立で、従業員は世界42カ国、194のオフィスに3800人以上。

 NAVTEQとNAVTEQ Electronic Horizon、NAVTEQ MPEは米国その他の国での登録商標である。


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