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クミアイ化学工業、新規水稲用除草剤「ピリミスルファン」開発進める

ニュースリリース|クミアイ化学工業|

 クミアイ化学工業株式会社(社長:望月信彦)では、自社創製の新規水稲用除草剤「ピリミスルファン」(開発番号:KIH-5996)を含有する「ベストパートナー1キロ粒剤」ならびに混合剤「ヤイバ1キロ粒剤」について、昨年3月に国内農薬登録を申請し、水稲用一発処理剤として平成21年春からの発売に向け、鋭意開発を進めております。

1.新規水稲用除草剤「ベストパートナー1キロ粒剤」について
 本剤の唯一の有効成分である「ピリミスルファン」はクミアイ化学とイハラケミカルの共同研究開発により創出された全く新しいタイプのスルホンアミド系除草剤で、水稲分野における幅広い雑草種に対して10a当たりピリミスルファン6.7gという低薬量で高い防除効果を発揮します。さらに、難防除多年生雑草*や近年問題化しているSU剤抵抗性雑草**に対しても有効です。

 本剤は、水稲用除草剤の分野で最も汎用性の高い一発処理剤において、これまで成し遂げることのできなかった単一成分による雑草防除を可能とする画期的な除草剤です。雑草発生前からノビエ3葉期まで使用ができ、更にホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワも3葉期まで防除可能であるため、処理適期幅が広く、余裕をもった農作業を可能にします。水稲用除草剤は水田に散布されるため、漏水や落水等の水変動による影響を受けやすいのが一般的です。本剤は、ピリミスルファンの効果を無駄なく最大限に発揮させるため、これまでにない高度な製剤技術(ハイブリッド・リリース技術***)を駆使することで、単一有効成分の水稲用一発処理剤を実現しております。この当社独自の製剤技術により、6.7g/10aという低薬量で、様々な圃場条件においても安定した除草効果と残効性を有する製品となっております。

 また、本剤は人畜に対する高い安全性に加え、魚介類、鳥類、環境生物(ミジンコ、藻類)に対する安全性が高いことも確認しております。

2.「ピリミスルファン」を含む水稲用除草剤の品揃えについて
 ピリミスルファンを含む水稲用除草剤として、現在、以下の剤の開発を進めています。
表1.ピリミスルファンを含む水稲用除草剤の品揃え

     商品名       有効成分    上市予定  備  考
ベストパートナー1キロ粒剤 ピリミスルファン 平成21年 単一成分一発処理剤
                            国内登録申請 (H19.3)
ベストパートナー250グラム ピリミスルファン 平成22年 単一成分一発処理剤
                            豆つぶ剤
ベストパートナージャンボ  ピリミスルファン 平成23年 単一成分一発処理剤
                            豆つぶパック剤
ヤイバ1キロ粒剤      ピリミスルファン+
              フェントラザミド 平成21年 二成分一発処理剤
                            国内登録申請(H19.3)
ヤイバジャンボ      ピリミスルファン+
              フェントラザミド 平成23年 二成分一発処理剤
                            豆つぶパック剤
マイウェイ1キロ粒剤   ピリミスルファン+
             オキサジクロメホン 平成22年 二成分一発処理剤
                            田植え同時処理可
マイウェイ250グラム   ピリミスルファン+
             オキサジクロメホン 平成23年 二成分一発処理剤
                            豆つぶ剤
マイウェイジャンボ    ピリミスルファン+
             オキサジクロメホン 平成23年 二成分一発処理剤
                            豆つぶパック剤

3.「ピリミスルファン」を含む水稲用除草剤の販売について
 ピリミスルファンは、一成分でノビエから多年生雑草まで幅広い水田雑草に対して高い効果を示す除草成分であり、現在日本国内で販売されている水稲用除草剤が達成し得なかった高い付加価値を有する次世代の除草剤です。また、低成分・低薬量を実現したことにより、近年急速に拡大しつつある減農薬栽培対応という市場ニーズへの適合はもとより、環境負荷低減という社会ニーズにも適合しております。この新たな価値を最大の武器として、上市3年後には、ピリミスルファン剤全体で水稲一発処理剤普及面積160万haのうち35万ha、当社水稲一発処理剤としてトータル60万haのシェア獲得を目指し、その後、品揃えの拡充も含め更なるシェア拡大を図ります。

*:オモダカ、クログワイ、コウキヤガラ、シズイ等。土中深くに作られた塊茎からも発
生し、更に出芽時期のばらつきも大きく発生時期が長いことから、通常の除草体系では防除が難しいため難防除多年生雑草といわれています。

**: SU(スルホニルウレア)系除草剤に抵抗性を示すバイオタイプ。SU系除草剤は、水田の多くの雑草種に対して除草活性の高い薬剤として多用されてきましたが、近年、アゼナ類やミズアオイ、コナギ、イヌホタルイ等の中に、SU系除草剤に抵抗性を示すバイオタイプが確認されています。

***:化合物の最適溶出パターンを得るため、複数の制御技術を単一の製剤に組み込んだ
クミアイ化学独自の製剤技術です。

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