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Fastraxが完全なソフトウェア・ベースGPSレシーバー開発

ニュースリリース|Fastrax|

 ソフトウェア・ベースの技術がコンシューマー・エレクトロニクス・デバイスにおけるGPS位置情報サービスの裾野を広げます。プログラマブルGPSレシーバーとソフトウェアをOEMメーカーに供給しているFastrax ltd.(本社:フィンランド、以下:ファーストラックス社、日本国内正規代理店:エム・アールエフ株式会社)はこの度、コンシューマー・エレクトロニクス市場における位置情報サービスの市場をさらに広げるべく、完全なソフトウェア・ベースとなるGPSレシーバー商品を発表しました。

 性能、大きさ、コストパフォーマンス、柔軟性の面で最適化されたファーストラックス・ソフトウェアGPSは、純粋なソフトウェア・ベースのGPS技術開発において新たな指標となるでしょう。

 ソフトウェア・ベースのアプローチにより、ハイエンドの携帯電話とノートPCに限定されていたGPS機能の採用が、より幅広いレンジに拡大してくれることが期待されます。ターゲットとなるプラットフォームは中クラスの携帯電話、デジタルカメラ、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)、およびその他の移動中に使用される数々のデバイスなどです。今までのGPS商品では、ハードウェア・コンポーネントを統合させていくことが必要であるため複雑な設計が要求され、コストもかさんでいくのに対し、ソフトウェア・ベースのものは商品化に費やす時間を節約し、しかも低コストで柔軟な機能アレンジが可能となります。

 ファーストラックス社の創業者の一人であり、ビジネス開発担当副社長であるKim Kaisti は次のように述べています。「コンシューマー・エレクトロニクス・デバイスに内蔵されているプロセッサーの処理能力は向上し続けており、GPS位置情報の算出に必要な処理能力を持つデバイスは今後も増えていくだろう」。

 GPS機能をソフトウェア・ベースで達成するというアプローチは、OEM企業に数々の直接的な利益をもたらします。RF(高周波)フロントエンド以降の部分についてはハードウェア回路の設計が不要になり、位置情報の機能を適度なプロセッサー能力のあるところであればどこにでも持っていけることから、かつてないほどに開発は早く、容易に、そしてコストの節減をもたらします。

 もともと組み込みの環境を考慮し消費電力を最低限にすることを念頭に設計された「ファーストラックス 組み込みシステム用 iSuite GPSソフトウェア・アーキテクチャー」をベースに今回新たに発表されたファーストラックス・ソフトウェアGPSは、限られたプロセッサー・パワーのもとでさえ、最高のパフォーマンスを提供します。

 ファーストラックス・ソフトウェアGPSに必要な処理能力は、捕捉衛星1個当たりおよそ 10 MIPS(million instructions per second)です。これに対し、すでに市場に発表されているソフトウェアGPSはPC用の商品として開発されているのが一般的で、消費電力やプロセッサーの使用量を抑えようという明確なニーズを持って開発されたものではありません。

 ファーストラックス社では、ソフトウェアGPSのアプローチを取ることにより、ハードウェアベースのスタンド・アローンGPSレシーバーと同等のパフォーマンスを維持しつつ、ハードウェアのコストを1ユニットあたり3米ドル以下に抑えることが可能であると試算しています。コールドスタート感度 -144 dBm、ナビゲーション感度 -162 dBm という数字を持ってすれば、ファーストラックス社のソフトウェアGPSは市場の中の数あるGPS製品の中でも最も高性能な部類にはいりGPS開発における新たな基準となるでしょう。

 ファーストラックス社のソフトウェアGPSは、比較的少ないCPUパワーとメモリーのリソースでも動作可能で、高性能なCPUを搭載していないターゲット・プラットフォーム上にも実現可能な選択肢を提供します。ファーストラックス・ソフトウェアGPSの開発に当たっては、通常ソフトウェアGPSで最もCPUとメモリーのリソースが必要とされる衛星からの信号の捕捉とそれらの相関関係の計算を最適化することに力が注がれました。

 さらに、ファーストラックス社のユニークで柔軟なソフトウェアGPSのアーキテクチャーは、ソフトウェアGPSのすべての機能を動作させるのに十分なパワーを持っていないCPUを搭載しているプラットフォームに対しても、ハードウェア・アクセラエレーターという別の選択肢を提供します。ファーストラックス・アクセラレーテッド・ソフトウェアGPSでは、衛星の相関関係の計算をする部分をハードウェアで実行させるというアプローチを取ります。

 これによりCPUに頼る計算を、捕捉衛星1つあたり1MIPS程度に減少させることが可能となります。RF(高周波)フロントエンドまたはホスト・プロセッサーの中にハードウェア・ロジックを組み入れることが考えられます。ファーストラックス・アクセラレーテッド・ソフトウェアGPSはローエンド及びミッドエンドのホスト・プロセッサーを搭載しているプラットフォームをターゲットにします。

 様々なターゲット・デバイスに展開することを容易にするために、ファーストラックス・ソフトウェアGPSおよびファーストラックス・アクセラレーテッド・ソフトウェアGPSはあらゆるプラットフォームで最適なパフォーマンスが得られるように、プロセッサーのパワーとメモリーの余裕度に応じて柔軟な設定が可能になっています。位置測位の性能と使用するCPUの使用量の間にはトレードオフが生じますが、個々の商品、アプリケーションなどに配慮した両者の最適な配分を柔軟に設定することができます。

 ファーストラックス社オリジナルのファームウェアであるiSuiteが高度なポータビリティーを前提に設計されたことを受け、ソフトウェアを他のオペレーティング・システムにポーティングすることは、複雑で困難な作業を伴うものではなく、素早く対応することが可能です。ソフトウェアはすでにx86およびARMベースのウィンドウズ、ウィンドウズCEおよびリナックスにポーティングされています。

 ファーストラックス・ソフトウェアGPSは現在デモ・バージョンがすでに存在します。ファーストラックス社では、ソフトウェアGPSを市販の商品上で実現させる最終的な開発を進めるとともに、現在の商品ラインアップである業界トップレベルのプログラマブルGPSレシーバーモジュールの開発改良を継続し、この分野でも引き続きパイオニアとしての地位を維持していきます。

 詳細な情報と技術データについては、 http://www.fastraxgps.com にて、ファーストラックス・ソフトウェアGPSホワイトペーパーをご参照ください。

【エム・アールエフ株式会社について】
エム・アールエフ株式会社はファーストラックス社の国内正規代理店です。
所在地: 東京都千代田区神田和泉町1-8-11
代表 : 代表取締役社長 佐伯 裕昭
電話 : 03-5821-3623
FAX  : 03-5821-3625
URL  : http://www.mrf.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
エム・アールエフ株式会社
担当者: 営業部 澤田 吉幸
電話 : 03-5821-3623
E-MAIL: sawada@mrf.co.jp

【ファーストラックス社について】
 ファーストラックス社はGPS(Global Positioning System)及びその他のGNSS(Global Navigation Satellite System)サービスの分野において、その応用技術で業界をリードするレシーバーとソフトウェア提供しています。ファーストラックス社は低消費電力と小型デザインを実現し、さらにはGPSの技術を開かれたインターフェースと高度にスケーラブルなものに変えました。業界をリードする性能で、ファーストラックスGPSレシーバーは、極端な悪条件のもとでさえも測位を継続します。そのGPSレシーバーは産業用の測位アプリケーションから携帯電話、スポーツ・アクセサリーといった消費者向けの大量生産品にいたるまで、それぞれの用途に最適な商品を提供します。

 ファーストラックス社は顧客サイドにおける実装開発・設計に対し、経験を積んだ技術サポート支援も提供しています。本社はフィンランド。創立1999年。スポーツ用品・器具メーカーのアマースポーツ社(Amer Sports)の子会社スント社(Suunto Corporation)による戦略的な投資をはじめとし、キャップマン、エクビテック、スタートアップファクトリー、イノキャップなどのベンチャーキャピタルによる投資を受けています。詳しくは http://www.fastraxgps.com/ をご参照下さい。


【GPSについて】
 Global Positioning System(GPS)はアメリカ合衆国の防衛省が出資するとともに管理下におく、世界的に利用可能な衛星による測位を実現するインフラで、もともとは軍事目的に開発されました。

 GPSはGPSレシーバーがその正確な位置、移動のスピードとその方向を正確に測定することができる信号を衛星から供給します。GPSのインフラは3つのセグメントから構成されます。スペース・セグメントは通常24個の衛星で構成され、12時間を1周期にした軌道で地球を周回します。

 コントロール・セグメントは世界中に設置されている衛星の監視を行うステーションです。コロラド州にあるファルコン空軍基地がマスターステーションとなっています。ユーザー・セグメントはGPSレシーバーとシステムにより提供される情報を使用するユーザーにより構成されます。GPSは自動車、船舶用途などで幅広く利用されています。

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