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丸紅情報システムズ、車のドア一括造形する3次元造形機3機種販売

ニュースリリース|3次元造形機|

 丸紅情報システムズ株式会社(本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長 吉光 澄)は、米ストラタシス(Stratasys Inc.ミネソタ州ミネアポリス、米国株式市場NASDAQ SSYS、社長:スコット・クランプ氏/Mr. Scott Cramp)社製3次元造形機三機種の販売開始を発表いたします。

 新製品は、シリーズ最上位機種で過去最大の造形サイズ、スピード、精度を実現したFDM900mc(エフディーエム900エムシー)、汎用機のラインアップであるDimensionシリーズで、造形物の強度を40%向上させたDimension1200es(ディメンジョン1200イーエス)、ミッドレンジ造形装置でコストパフォーマンスを重視、導入しやすいFDM360mc(エフディーエム360エムシー)の三機種です。CADやCGなどで作成された造形用データ(STLフォーマット)をもとに、ABS樹脂などのプラスチック材料を熱で溶かし、積層することで立体モデルを造形します。

 FDM900mcは、ストラタシス社がいままで提供した3次元造形装置の中で、最大造形サイズ幅914×奥行き609×高さ914(mm)を実現しました。車のドアパネル程度の大型な立体モデルを一度に造形することができます。樹脂を射出するヘッド駆動部に、ボールスクリューを採用し、既存装置と比べ製造後の位置精度(再現性含む)と造形速度が向上しています。

 FDM900mcは、従来の3次元造形装置のように、ラピッド・プロトタイピング(*1)やラピッド・ツーリング(*2)だけではなく、金型を使用しないでプラスチック製品を製造する用途を想定しています。小ロットのプラスチック部品の製造において、NC加工や金型製作の手間を省き、製造期間や工数、コストの削減を実現します。実際に本製品に使用されている32箇所の実部品をFDM900mc自身で造形しています。当社とストラタシス社では、このような3次元造形装置による実部品の製造をDDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチュアリング)として、その市場規模はラピッド・プロトタイピング市場規模を遥かに超えると予想しています。

 造形に使用する樹脂材料は、強度、耐熱、耐薬品性や後加工の有無など目的に応じて、ABS(*3)-M30(*4)、ポリカーボネート、ポリフェニールソルフォンの3種類から選ぶことができます。いずれも、最終製品に使用される汎用的な材料であり、経時変化が少ない安定した材質の高精度なモデルが造形できます。

 Dimension1200esは、当社の3次元造形装置の商品ラインで、簡単操作・低価格が特長の3Dプリンタ「Dimension(ディメンジョン)シリーズ」の新製品です。従来のDimension1200の後継機種で、従来の造形材料と比べ新たに40%剛性が向上するABS Plus樹脂が使用できるようになりました。反復動作や組み合わせ検証などの機能確認に有効な、耐久性のあるパーツを造形します。幅254×奥行き254 ×高さ305(mm)の造形エリアや下位機種のDimension768シリーズと比べ約1.2倍高速な造形速度など、基本性能に変更はありません (*5)。また、ドライバソフト「Catalyst EX(カタリストイーエックス)」の対応OSがWindows XPに加え、Windows Vistaに対応しました。

 FDM360mcは、上位機種のFDM400mcと共に、ストラタシス社3次元造形機の中堅クラスに位置します。造形速度や精度など基本的な機能・性能は FDM400mcと同等ながら、造形サイズや使用できる造形材料をABS-M30(エービーエスエム30)に特定し、導入コストを抑えることができます (*6)。また、造形サイズは基本システム(S)が幅355×奥行き254×高さ254(mm)で、オプション(L)で幅406×奥行き356×高さ 406(mm)に拡大することが可能です。オプション(L)を追加すると、造形サイズの拡大に伴い、造形材料の供給部が追加され2セットの造形材料がセットできるようになります。1個目の材料が空になると自動的に2個目の材料を供給し、材料交換のために造形作業を中断することがなくなります。オプションは、導入時はもちろん、導入後の追加も可能です。

 標準販売価格は、FDM900mcが9500万円(税抜)です。Dimension1200esシリーズは、アルカリ水溶性サポート材除去システムを搭載したDimensionSST1200esが588万円(税抜)、サポート材を手で除去するタイプのDimensionBST1200esが488万円(税別)。FDM360mcは基本システム(S)が1900万円(税抜)、造形サイズ拡大オプション追加(L)が800万円(税抜)((S)と同時購入の場合)、別途(L)購入の場合は850万円(税別)です。当社では、FDM 900mc、FDM360mcを含むストラタシス社FDMシリーズとDimension1200esを含むDimensionシリーズ全体で、初年度約 25億円の売り上げを計画しています。

【注釈】
(*1) ラピッド・プロトタイピング(Rapid Prototyping, RP): 3次元CADで作る仮想的なモデルから、手軽に試作品や成形品などの実物を作製するラピッド・プロトタイピング技術のこと。
(*2) ラピッド・ツーリング(Rapid Tooling, RT) : 固定治具・検査治具の造形にRPシステムを活用すること。
(*3) ABS樹脂 : アクリロニトリル (Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)共重合合成樹脂
(*4) ABS-M30 : ABS-M30は、ストラタシス社の従来標準のABS樹脂よりも剛性、引っ張り強度、インパクト強度、曲げ強度が向上しています。ABS-M30は 67%、ストラタシスの既存ABS樹脂に比べ強度があがり、機能テスト、または組立製品パーツへの可能性が広がっています。
(*5) Dimensionは、最上位機種のElite(エリート)、汎用機種の768シリーズ、造形サイズが大きく、造形スピードが1.2倍の1200シリーズの3つの機種をご用意しています。(*6) FDM400mcは、ABS-M30、PC-ABS、ポリカーボネート、ポリフェニールソルフォンの4種類をサポート

【ストラタシス社について】
 STRATASYS社(ミネソタ州ミネアポリス、米国株式市場NASDAQ:SSYS、社長:スコット・クランプ氏(Mr. Scott Crump))は、全世界で出荷台数第1位のRP(*)開発製造メーカで、RP関連の約100の特許を所有しています。製品は、試作モデルの素材となる ABSなどの樹脂と、モデルの成形を支えるサポート材となる樹脂を、熱で溶解して射出・積層する造形技術(熱溶解積層方式)が大きな特徴です。1989年の設立以来、RPシステム、3Dプリンタ合わせて9000台(2007年12月末時点)以上を製造・販売しています。
(*)3次元CADで作る仮想的なモデルから、手軽に試作品や成形品などの実物を作製するラピッド・プロトタイピング技術のこと。

【ストラタシス社 FDMシリーズについて】
 FDMシリーズは、コンピュータ上の三次元データを、自動的に立体造形するシステム。新発売のFDM900mcとミッドレンジのFDM400mcでは、 ABS樹脂造形だけでなく、ポリカーボネート樹脂、PC-ABS樹脂、ポリフェニールソルフォン樹脂による造形が可能です。自動車・家電・情報機器分野等の試作モデルでは、アウトソーシング化が進んでいます。しかし、コストや効率面から全てをアウトソーシングでまかなうことが難しく、ラピッド・プロトタイピングを併用することにより、効率化をはかっている企業も増えています。また、試作品の作成だけでなく、製造用治具や多品種少量製品の製造に活用したいという要求も高まっています。丸紅情報システムズでは、ラピッド・プロトタイピングシステム導入の初期投資を低減し、ラピッド・プロトタイピングの利用分野を増やすことで、市場を活性化したいと考えています。

【丸紅情報システムズについて】
 丸紅情報システムズは、製造・流通・サービス業を中心とする様々な業界へ、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを提供。エンタープライズソリューション・製造ソリューション・プラットフォーム&ネットワーク・データセンターを軸とするビジネスサービスの4つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。

 丸紅情報システムズは、ストラタシス社FDMシリーズおよびDimensionシリーズの国内総販売代理店です。

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