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チーム・アビームがガルダ・オリンピックウイークで総合2位に

ニュースリリース|チーム・アビーム|

 アビーム コンサルティング株式会社(代表取締役社長: 西岡 一正、本社: 東京都千代田区、以下 アビームコンサルティング)所属のセーリング470(ヨンナナマル)級の女子チーム「チーム・アビーム(Team ABeam)」が、『ガルダ・オリンピックウイーク』(イタリア・ガルダ湖、4/9~4/13)において、総合2位を獲得しました。

 「チーム・アビーム(スキッパー:近藤愛、クルー:鎌田奈緒子)」は、2007年8月に行われる北京五輪にセーリング470級女子チーム代表として出場することが決定しています。
現在、チーム・アビームは、五輪出場に向けたステップとして欧州でヨットレースに参戦中です。

 遠征第2戦となる『ガルダ・オリンピックウイーク』は、4月13日、大会最終日のメダルレースでイタリア、中国に続き3位となり、総合2位で銀メダルを獲得しました。

【レースの経過】 *現地レポート
 
 イントロダクション
 
 パルマ・デ・マヨルカ(スペイン)で開催されたプリンセス・ソフィア・カップでは四肢ものびのび快適な地中海気候を満喫できたが、ここガルダ湖では一変、ここ数日平均気温は8~10度、水温8.3度(知床の流氷の海で3~4度)という天候である。

 大会前々日、練習から戻ったばかりのクルー鎌田奈緒子に遭遇、唇は紫色に震えて「調子は?!」との問いに一言「寒いです!」。スキッパーよりも水を被る度合いが多いクルーにとって、確かに厳しい環境であるようだ。

 東西に切り立った崖が続くガルダ湖は南北に細長く、水深は300mもある。アルプスの雪解け水を集めた水温は氷のように冷たい。日中、日が高くなるとそびえ立つ岩肌が温まり、冷たい湖水温との間で風が起きる。チーム監督・小松一憲によると、ちょうどビル風のような現象が起こり、10メートル以上吹くこともまれではないとのこと。少し意外な感じがするかもしれないが、ここガルダ湖でのセーリングの歴史は古く、特にウインドサーフィンやディンギーではつとに知られていた、というのも納得できる。年間を通して、南北のどちらかから風が入るので合宿にはもってこいの立地条件。ゆえにヨーロッパの選手にとってはお馴染みのエリアだそうだ。この後の6月には470級の世界選手権もここで開催される。

 ISAF(国際セーリング連盟) グレード2のこの大会、JSAF(日本セーリング連盟)ではナショナルチームの強化合宿に指定したので、各クラスのオリンピック代表選手全員が参加している。開催国イタリアは、もちろんナショナルチーム選手全員が参加。奇しくも今大会、470級女子は世界ランキング1位2位の真っ向勝負、小松監督いうところのガチンコ対決となった。

 プリンセス・ソフィアカップでは初めてトップフィニッシュした近藤・鎌田に駆け寄ってきて肩を組んだイタリアのジュリア・コンティ(世界ランキング1 位)。すっかりスリムになって、風が弱いと予想される北京オリンピックのセーリング開催地、青島(ちんたお)に向けて調整中。それほど大柄ではない近藤選手もどんどん体重をそぎ落とし、筋肉と耐久力をつけるべくトレーニングを続け、一段と逞しくなった。

4月9日(初日)
 大会初日、朝すっきり晴れ上がったかに見えたが、あっという間に曇り、小雨がパラついてきたかと思ったら、やがて本降りに。その上2時頃まで風はなく、その後風向がガラッと変わり6~8mの風を受けてレースがスタート。気温は10度に届かず、凍てつく寒さの中、2レースが行われた。

 女子470級は7カ国14艇がエントリー。1レース目、「コースエリアから崖が近くて・・・」とコース取りに少し不安をのぞかせた近藤。5位と不本意だったが、2レース目は思い切りのいい良いスタートを切り、第1上マークからトップをキープ、トップフィニッシュを飾り総合2位の成績。この日は小松監督の誕生日、不覚にも「よいプレゼントになりましたね…」と聞いてしまった。すると「だめですよ。こんな成績じゃ笑われますよ。もっとすごいプレゼントを用意しています!」とにっこり。

4月10日(2日目)
 昨日からの雨は本降り。しの突く雨の一日となり、レースキャンセル。

4月11日(3日目)
 朝から激しい雨の中、陸上待機。雨は止まず、視界は悪く、風もない状態で、初日のように2時過ぎにスタートし、微風の中、男女とも470級は1レース消化。近藤・鎌田組は3位で総合2位をキープ。1位はイタリア。夜中じゅう雷が鳴り響き、激しく降りしきる雨、それでも明日に期待。

 中国はこの大会がセレクションレースの一つなので4チーム参加で気合十分。近藤・鎌田組は総合2位だが3,4,5位と中国が占めている。今大会、まずまずのスタートを切ったといえる近藤・鎌田にとっても侮れない存在になりつつあるようだ。どうやら日本、イタリア、中国と、トップ争いの面子は定まってきたようだ。

4月12日(4日目)
 昨日までの悪天候での遅れを取り戻すべく朝9時の予告信号。朝まで降り続いた雨は上がり、10時の声を聞くと雲が割れ、青空がのぞき出した。

 午前中の2レースは6~7mの良い風に恵まれ、2レースともトップフィニッシュ。その時点で強豪イタリアを抜き総合1位に。3レース目は3~4mと風が落ちイタリア、中国に譲り3位になったが、強豪イタリアとはタイブレークながら総合1位に。

 最終日メダルレースは、いよいよ世界ランキング1位、2位の直接対決となった。小松監督いわく「8m以上の風が吹けば、こっちのもの・・・」だそうだ。

4月13日(最終日)
 昨夜からの雨が少し残り、気温は上がってこなかったが、昨日のようにさーっと雲が割れ太陽がのぞき、劇的に風が出てくることを祈りつつ、各クラス水上に出る。風はわずかに3~4mあるかなきかぐらい。湖水を渡ってくる空気は想像を絶する冷たさ。それに加え再び雨が降ってきたので風はどんどん無くなってくる。

 近藤・鎌田は素晴らしいスタートを切った。しかし微風に泣かされ、ずるずると順位が落ちる。最初の上マークでは4位まで落ち、彼女達の右側を行った宿敵イタリア、ジュリア・コンティが、わずかな風を拾った。そのあとを追っていた中国がついていく。風はほんの数度振れただけである。このメダルレースで、イタリア、中国に続き3位。チーム・アビームは、総合2位でレースを終えた。

 朝、「風、出ますか?」と近藤。「今朝、温かかったから、上がってくると思うよ」と小松監督。沖縄・座間味で鍛えた近藤達にとって、風が吹けば吹くほど勝つ自信がある。それは小松監督も承知しているのだ。しかし残念ながら目論見は外れた。地元の強みでイタリアチームが勝つのは仕方のないことかもしれない。

 今大会、日本の代表選手が総動員だったが、金メダルが3つ、男子470級の原田・吉田組(アビーム・チーム)はヨーロッパ遠征2戦目にして初のメダルレースに出場。日本人選手の活躍が目立った大会であった。

 立ち直りが早いのも能力のうち。チーム・アビームの面々は自分たちのボートをせっせと荷造りして明日14日は次の遠征地、フランス・マルセイユの近く、イエールへと向かう。

■チーム・アビーム について
チーム名 : チーム・アビーム(Team ABeam)
ホームポート : 葉山マリーナ(神奈川県三浦郡)
競技種目 : セーリング470級女子
チームオーナー : アビーム コンサルティング株式会社
(東京都千代田区/代表取締役社長: 西岡 一正)
ヘッドコーチ : 小松 一憲
スキッパー : 近藤 愛(アビーム コンサルティング 人事部所属)
クルー : 鎌田 奈緒子(アビーム コンサルティング 人事部所属)
設立 : 2005年6月1日
目的 : 2008年北京オリンピックに出場、好成績を収める
公式ホームページ: http://www.teamabeam.jp/

○チーム・アビーム 今後の予定
3月上旬~6月下旬 ヨーロッパ各地でレースに参加
4/20~25 イエールオリンピックウィーク(フランス)
5/21~25 ホーランドレガッタ(オランダ)
6/08~14 ヨーロッパ選手権(イタリア)
6/25~29 キールウィーク(ドイツ)
4月下旬~5月中旬 国内合宿(葉山)
6月中旬 一時帰国
7/27 北京五輪選手村オープン
8/4~8/7 五輪レギュレーションによる計測検査
8/8 北京五輪開会式
8/9~8/21 セーリング競技開催
(青島オリンピックセーリングセンター)
8/24 北京五輪閉会式

■アビーム コンサルティング株式会社について
 アビーム コンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約 3,500 名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。2007年 3月期連結売上高は 378億円(米国会計基準準拠)。
ホームページ:http://www.abeam.com/jp/

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