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【パソコン販売動向春商戦総括】3月販売は対前年同月比10%増

ニュースリリース|パソコン販売動向春商戦総括|

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区)は、パソコンの家電量販店店頭における3月の販売動向を発表した。

【概要】
・パソコン全体の前年同月比は数量ベース10%増、金額ベース1%増となり、
 好調な結果となった。
・ノートブックとデスクトップの数量構成比はそれぞれ、78%(ノート)、
 22%(デスク)となり、ノートブックの構成比が過去最高となった。
・Core 2 Duoの販売数量構成比が53%となり、高性能CPUの比率が増加した。
・搭載メモリ容量が2GB以上の数量構成比が60%となり、2GBが主流となった。

【3月販売は前年同月比10%増】
 3月の店頭パソコン販売は前年比10%増と好調な結果となった。ただし今年3月は、昨年より休日が1日多いことにより、その好影響も含まれる。休日の効果を除いた場合の前年比は106%程度と推測される。

 好調の背景としては、ひとつは企業ユーザーの店頭購入が活発化したことがあげられる。従来、SOHOを中心に企業向けPCが家電量販店等で購入されるケースが見られるが、この市場は昨年当初、新OS Windows Vista(TM)への切り替えを敬遠し、需要が停滞していた。今年3月の市場は、量販店がビジネスモデルやWindows XP搭載モデル等の販売ラインナップを増やしたことと、Vista発売から1年が経過し、新OSを受け入れる土壌ができてきたことにより、需要が回復してきたものと見られる。また、新生活準備でのノートブック需要が市場牽引したことも貢献した。

【デスクトップの平均単価が下げ止まり】
 例年春商戦はノートブックの構成比が高くなる時期である。もともとトレンドはノートブックにシフトしている中、今年の3月はノートブックの数量構成比が77.6%と過去最高に達した。ノートブックの平均単価は、2006年4月にデスクトップの平均単価より安くなってから、継続して下落傾向を見せている。一方、デスクトップの平均単価は、昨年以降下げ止まりの様相を見せ、ノートブックとの乖離が大きくなっている。当社のマンスリー消費者パネル調査(CCI)でデスクトップ/ノートブックの各購入者を比較すると、デスクトップ購入者のほうがスペック・機能を重視している傾向が見られた。デスクトップの数量構成比は減少傾向であるが、購入者の用途によって幅広い選択肢が存在し、ノートブックより差別化のしやすい市場となっている。

【搭載メモリ容量やCPUの変化】
 Vista発売後、搭載メモリの大容量化とCPUのハイエンド化が進んでいる。パソコンの処理速度に影響が大きい搭載メモリは、2GBが60%を占めて主流となっている(2008年3月期販売)。加えて、パソコン購入時に合わせて増設メモリを購入するケースも多く、周辺機器需要の伸びにも貢献している。搭載CPUについて推移を見てみると、2005年当時7割あったローエンドCPUの比率が4割程度に減少しているのが注目される。Vista発売前はCPUでの差別化が困難な状況が続いていたが、Vista発売と同時に、売れ筋上位にハイエンドCPU搭載モデルがランクインし始めた。その後、インテル社のCore 2 Duoプロセッサを中心に、複数コアのハイエンドCPUを搭載するモデルの構成比が増え、2008年3月においては、58%と半分以上を占めるに至った。

【2008年3月の販売数量ランキング】
 2008年3月における販売数量ランキングは、「図3」のとおりである。売れ筋モデルの1位は、ノートブック・デスクトップともに、Windows Vista Home Premiumモデルで、搭載メモリ容量は2GB、CPUはCore 2 Duoである。ノートブックでのトップ5モデル数量シェアは、合計41.3%になっており、人気モデルへの集中傾向が見受けられる。HDD容量を見てみると、ノートブックは120GBと160GBが中心であるが、デスクトップは160GB、320GB、500GBに分散している。また、TV機能付きモデルの数量シェアは、ノートブックが3%なのに対しデスクトップは34%と大きく乖離した。デスクトップ市場では消費者ニーズが多岐に渡っており、機能やスペックの選択においてばらつきが見られる。結果として多様なモデルに消費が分散しており、ノートブックよりバリエーションに富んだ市場であることが伺える。

【2008年今後のパソコン店頭市場】
 今年8月に北京五輪が開催される。当社の過去のデータから、テレビ・DVDレコーダーなどスポーツイベントで影響を受けると思われるカテゴリーの販売状況を見てみると、「特需」が発生するのはイベント開始前1ヶ月間というごく限定された期間であることが言える。一方、CRTテレビから液晶・プラズマテレビへの置き換え需要などから、依然としてAVカテゴリへの注目度は高い。一部業界では、北京五輪によってAVカテゴリの購入が活性化し、パソコン市場にネガティヴな影響を及ぼすとのシナリオが想定されている。しかしながら、上記のとおりAV「特需」は限定的であり、またパソコンメーカー各社とも市場背景をにらみ様々な差別化戦略を打ち出すものと思われる。従って、Vista発売開始2年目の2008年通年のパソコン店頭市場は、2007年並みを維持するものと思われる。
(マーケット・インテリジェンス部 シニアアナリスト 岩渕 真貴)

 ▽GfK Japanのデータについて
 全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。

付帯情報はこちらをご参照下さい。
図1 http://www.atpress.ne.jp/uploadimages/3224804573e.jpg
図2 http://www.atpress.ne.jp/uploadimages/5048045740.jpg
図3 http://www.atpress.ne.jp/uploadimages/25148045740.jpg

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