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09年のねじ輸出、上期の激減から下半期は持ち直しへ向かう=ねじの世界

 2009年における我が国ねじ輸出は数量で前年比22.3%減の234,292トン,金額では同24.!%減の1,930億8,2百万円となった(財務省貿易統計)。一昨年秋の金融危機以来の世界同時不況により各国の貿易は輸出および輸入ともに大幅な減少に追い込まれ,ねじ貿易についても例外でなく曾て経験したことのない大幅減の様相を示すこととなった。09年上半期(1~6月)のねじ輸出では前年同期に比べ数量で実に45%減,輸出額も43%減という状況となった。主要な輸出先である対米国輸出が前年同期比数量で63%減(金額60%減)と激減し,拡大してきた中国向けやタイ,インドネシア,欧州向けなども何れも減少した。

 しかし下半期(7~12月)に入ってから中国向けの回復や,それに好調なインド向けの伸びなどから徐々にではあるがねじ輸出は持ち直しをみせ,09年12月についてのねじ輸出実績では前年同月比数量で51.6%プラスの28,479トン(08年12月は18,789トン,鉄鋼製品)へと回復している。

 09年年間ベースでみると,同年上期実績で初めて米国向けを抜いてトップに躍りでた中国向け輸出は前年比8.7%増の62,717トン(金額は2.4%増の518億7,7百万円)となった。これに対して米国向けは表1にみるように前年比数量で36.2%減の51,474トン(金額も36.8%減の348億1,7百万円)の水準にとどまっている(何れも鉄鋼製)。

 好調のインド向けは,数量で前年比39.3%増加の9,110トン(金額は3!.2%増の72億4,6百万円)と1万トンに迫る伸びである(鉄鋼製)。

 米国向けはマイナス実績ながらも09年の年初からの落ち込みからは回復の方向にあり,こうした動向から2009年のねじ輸出全体では前年比2割余の減少幅という状況になり,09年上半期の大幅な減少に対して持ち直しの傾向にある。

【2010年3月号】

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