現在位置: HOME > ニュース > ねじ・締結ニュース > 記事


[PR] 

田中熱工が環境に優しい熱処理加工を実現†

 【ねじ・ネジ・業界紙】田中熱工でも同様のようなことは例外ではなく、その都度に業務の合理化・効率化と品質の向上を追及した対処を行なってきた。ところが、昨年10月初頭に本社工場第1号熱処理炉ラインの焼入油槽付近から僅かながら不慮の出火が発生し、炉外部を一部のみ燃焼させただけで近隣や人身への被害は全くみられなかったものの、守口消防署からは本社工場の操業停止を余儀なくされた。しかしながら、翌朝には不慮の事故ではあったが現実を正面から受け止め、同社の役割(業務)「お客様の大事な工程の一つである熱処理を任せられている」を今一度全社員が認識し、無傷である第3号熱処理炉ラインの早期再稼動に向けて、田中社長の陣頭指揮の基に一丸となり復旧作業に取り組む。また同時に、以前から構想していた地球環境配慮型の熱処理加工の実現を目的に第1号熱処理炉ラインの全面リニューアルと、今後の業務展開を踏まえた工場内インフラ設備の大改修に着手する。通常業務がおこなえる同社の第2工場・守口工場・浜工場・関東工場や協力工場が生産を補う形で対処し、一層の品質管理に重点を置いた硬度・破断トルク等の検査体制を徹底化。本社工場へ新たに消火設備を整えて同月中旬に第3号熱処理炉ラインが操業再開して、社内生産体制を75%までに回復。第1号熱処理炉ラインについては、焼入炉のオーバーホールと焼戻し炉の新設、流量型洗浄方式の採用や新焼入油の開発導入に廃水リサイクル燃料化システムを導入し、12月上旬に稼動を開始した。


 この第3号炉が約2週間、第1号炉が約2ヶ月の復旧は稀にみる短期間での再操業許可が消防署より受けられたもので、通常ならば倍の期間もしくは廃業となるケースもあることから、日頃の田中熱工が培ってきた実績と迅速な事故処理対応及び改善の証であるが、同社田中社長は「お得意先の多大なる理解と、社員並びに復旧関係者の昼夜を問わぬ協力作業の結果である」と謝意を表している。


 なお同社では、全面復旧に至るまでの間に市場の混乱回避と、企業の責務を遂行することによる信頼関係の構築を目的に、事故発生から復旧見通し・回復状況を逐一纏めた情報公開をファックスやホームページ上で配信してきた。





第1918号

関連記事

powered by weblio




見出し一覧

nejinews

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

中村商会

オーエスアイツール

ねじサラちゃん、ヒタチ
CHEMISネットショッピング
注目のニュース