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大阪府立産業開発研究所 平成20年12月期業種別景気動向ヒアリング調査・鉄鋼卸売業

 【ねじ・ネジ・業界紙】 大阪府立産業開発研究所ではこのほど、平成20年12月期の府内における「業種別景気動向ヒアリング調査」の結果をまとめた。今回の調査対象5業種の中から、ねじ産業にとっても関連性の高い鉄鋼卸売業の業種に焦点をあて、現況や今後の見通しなど報告結果を紹介する。

 【現況】
 販売動向をみると、平成18年半ばから販売額は、増加傾向であったが、世界的な金融危機が経済に波及し、鋼材需要も減退したことから、20年8月前後から減少に転じ、月を追うごとに減少の度合いが強まっている。
 鋼材価格も20年年初から急騰し、7月頃まで上昇が続いていた。このため、20年前半までは、鋼材価格の先高感による前倒し需要もあって、仕入価格上昇分の販売価格への転嫁が進展し、各企業の収益は好調であった。
 しかし、8月には一部の品種を除いて鋼材価格が下落に転じ、鋼材需要も急減したことから、高値で仕入れた在庫が増加し収益は悪化に転じている。

 【今後の見通し】
 建築関連需要は低調なまま推移し、産業機械、建設機械、自動車、家電関連など広範な分野で需要回復の見込みが立たないため、鋼材需要は落ち込んでおり、鋼材価格もさらに下落することが予想される。
 このため、業界では、事業拡大ではなく、現在の事業の継続を主眼とする企業が多い。こうした中、19年半ばに大手企業同士の合併がみられた。経営環境が厳しさを増す中でさらに、大手企業主導による業界再編成の動きが進む可能性もあると一部ではみられており、小規模企業はさらに厳しい環境におかれるとみられる。


第2106号5面

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