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六角ボルト類が15%以上の再改正
【ねじ・ネジ・業界紙】中ボルト・4Tボルト・押ねじなど六角ボルト類の生産に使用するねじ用材料(CH10R相当)は、更に逼迫した市場環境が進み、供給サイドでは再度の値上げを決定。これを受け有力六角ボルトメーカーの各社は、新たな対応が迫られたことから、4月16日より全ての製品において15%以上の価格改正へと踏み切る意向を示している。
周知の通り鉄鋼は、中国をはじめとした東アジアや国内の自動車・産業機械等の増勢基調を背景に、旺盛な需要とともにタイト感は世界の市場を包んで、需給バランスは崩れた状態となっている。その影響は、各種のねじ用材料にまでもおよび、供給サイドからは相次ぐ値上げに加えて納入遅延・引き受け量カットなど、ねじメーカーにとっては採算性そして生産効率の低下を招き、企業運営に致命的な支障をきたす状況が日増しに強くなりはじめた。しかしながら、この需給バランスの崩れは実施的な数値並びに今後の予測からも当面は続くものと思われ、現に鉄鋼の原材料となる鉄鉱石・石炭等に拘らず、全ての原材料に対して価格の高騰と品不足の要因へと繋がり、海上輸送コストの上昇なども引き起こしている。
供給サイドでは、先行きの動向は不透明ながらもトータル面でのコスト負担増は是が非でも避けるために、材料提供はままならない情勢ではあるが、価格への転嫁は必然的であるとの姿勢からこのほど再度の値上げを打ち出した。
これを受け六角ボルトメーカー各社においては、ねじ用材料(CH10R相当)の更なる値上げ要請に限らず、ダンボールおよび小箱などの副資材価格も強含みとなっていることから、前回の製品価格改正時(3月16日)と同様に自社での吸収は到底困難として、中ボルト・4Tボルト・押ねじなど六角ボルト類の全標準品種を対象に4月16日から15%以上の製品価格改正を実施する。
なお、材料市場では今後の価格の上げ止まり、数量タイト緩和の見通しは予測できないものとしており、供給サイド関係者からは「国内市場でのタイト化も日々強くなっているが、海外市場では更に上回った傾向がみられ、現物に加え価格面でも引っ張られている。今回の値上げは、先の値上げ時に打診していた時期よりも前倒しとなり、上げ幅も上昇した結果から解かるように、鉄鋼を取巻く逼迫した環境はより悪化するものと思われ、近いうちに再々度の値上げが行われる状態にある」との話も聞かれている。
第1927号
*この記事は、 2004年4月1日 にWEBで公開したものです。
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- 六角ボルト類が15%以上の再改正 -- 2004/04/01 木曜日