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スクラップ分別はシビアに†
【ねじ・ネジ・業界紙】中国を震源とする鋼材の高騰・品薄に歩調を合わせて、スクラップも同様の理由で高騰・不足となっているのは周知の通りだが、これと同時に、スクラップも材質別にきちんと分別することが求められるようになってきた。
特に、快削黄銅棒のスクラップ取り扱いに細心の注意が必要。環境問題から鉛を使わなくなった代わりに、ビスマス(Bi)を添加した新素材が登場したからである。成分の微妙な違いが、大きな問題を引き起こす恐れがある。
鉛とビスマスは相性が悪く、両者が混入した材料は加工後の製品に割れが生じやすいという指摘もある。しかも、従来の鉛を含む黄銅と鉛レス(ビスマス含有)黄銅では色調がほぼ同じで、目視で識別するのは困難―という厄介な問題がある。将来、快削黄銅が全て鉛レスになればこうした問題はなくなるが、新旧の素材が混在している現状下では、スクラップ処理を終わる段階までミルシートを保管することが必要になるかも。
第1927号
*この記事は、 2004年3月30日 にWEBで公開したものです。
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- スクラップ分別はシビアに† -- 2004/03/30 火曜日