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ドリル・とがり先ねじ15%改正

 【ねじ・ネジ・業界紙】ドリルねじ・とがり先ねじ等の建築用ファスナーを生産するメーカー筋によると、昨今のステンレス鋼線をはじめとした材料価格高騰への対応を図るため、採算性追及などの観点から15%強の製品価格改正の実施を行なうものとしている。対象は鉄・ステンレス鋼製品など全般とし、実施時期は3月21日より。

日本経済は若干の明るさが見えてきているもの、ねじ業界を取巻く環境はユーザーからの依然としたコストダウン要請や市場の縮小等により厳しく、各企業ともに製品価格の低下などを受け骨身を削る努力をおこない、マーケットへの製品安定供給に務めてきた。一方で、巨大化する中国は世界の工場と世界の市場の両面を持ちはじめ、旺盛な需要を背景としてあらゆる原材料が大量に消費される傾向となっている。特に、鉄鋼の原材料である鉄鉱石・ニッケル・クロム並びにコークスなどにおいては突出した単位で世界各地から集められ、その影響は品不足・価格の高騰などを巻き起こすなど如実に現われだし、日本国内においても同様の事態となり多大な打撃を与えている。


その影響は、ねじ用材料の各鋼種にわたっても例外ではなく、一昨年来より供給サイドからの価格改正や供給削減などが実施され、各ねじメーカーでは生産性の合理化・効率化等の対応を図ってきた。しかしながら、ここにきて材料動向は更に急変して供給サイドの高炉・伸線メーカー等からは、有無を言わさぬ強硬な姿勢による材料価格の引上げと今後における要請がおこなわれた。


建築ファスナーメーカーでは、ドリルねじ・とがり先ねじ等の生産に使用するアルミキルド鋼及びステンレス鋼クロム系なども価格の高騰を受け、現在の企業状況や製品単価では材料の値上り分を吸収するのは到底困難で転嫁せざる得ないとなり、昨年にもおこなわれた材料値上げ積み残し分も含めて3月21日より15%強の製品価格改正を実施する。


既に、鉄鋼製ボルト・鉄鋼製ナット、ステンレス鋼製ボルト、小ねじ・タッピンねじなど他のファスナー製品は全般にわたって価格改正の実施または打ち出されており、関係者からは「刻刻と変化する材料事情をみると第2段・第3段の価格引上げも有り得るとしている」との話しも聞かれる。





第1925号

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