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04年世界鉄鋼需給見通し†
【ねじ・ネジ・業界紙】日本鉄鋼連盟(三村明夫会長)はこのほど、中国、米国など世界主要国の2004年鉄鋼見通しについての調査結果を次の通り発表した。
それによると、世界経済は、†中国が高成長を続けるほか、その他アジア諸国も堅調を維持するなどアジアの景気拡大が世界景気を先導するものと予想されること†他方、米国経済は成長を加速し、これまで低迷していた欧州、中南米諸国についても僅かながら改善されるものと見込まれるなど、景気回復は各地域に広がり、世界経済の拡大が進展するものと見られる−とし、04年の世界鋼材見掛消費(24ヶ国・1地域)は前年比5.8%増の7億8,540万トンと、増勢は鈍化するものの堅調を維持し、1999年以来六年連続のプラスとなる見込みであるとしている。
04年の日本の粗鋼生産は前年の1億700万トンレベルが見込まれ(ほぼ横這い)、今回の調査対象地域(主要国=世界規模)の粗鋼生産は前年実績見込みに対して5.5%増の7億8,422万トンで、消費見通し量と同水準。
調査結果では、世界鉄鋼需給について、03年の需要量は鋼材見掛消費ベースで7億4,000万トン、8.7%増の続伸と高調に推移。最大の増加国は中国で前年比25.5%増と隔絶した増加となったとしている。これに韓国、インド、イラン、アセアン6ヶ国の需要も100万トンを超える伸びとなった。一方、米国は同4.1%、EUが1.6%、ブラジルが6.1%と、それぞれ減少した。
04年の鉄鋼需要は、全体で前年比5.8%増の7億8,540万トン。国別にみると、主要な需要産業の活動が全て上向いている中国が11.3%増、03年が低調だった米国が2.7%増、EUも回復し微増と見込まれる。
第1921号
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- 04年世界鉄鋼需給見通し† -- 2004/02/02 月曜日