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コニカミノルタ、液晶用フィルムで180億円規模の新工場建設

 コニカミノルタは2日、兵庫県神戸市西神工業団地内に大型液晶テレビ市場向け液晶偏光板用保護フィルムなどの新工場を建設することを発表した。投資額は約180億円。今回の増強により生産能力は既設も含め2億7千万平方メートルに拡大する。新工場は2009年秋の稼働を予定している。

 新工場は大型液晶テレビ市場向け液晶偏光板用保護フィルム「TACフィルム」と視野角拡大フィルム「VA-TACフィルム」の生産工場。すでに神戸市西神工業団地内の神戸サイトでは6ラインのTACフィルム工場を稼動させているが、今後需要拡大が見込まれる液晶テレビ分野市場向けのフィルム生産の能力増強をはかり、対応する。

 投資規模は総額約180億円。生産能力は約5000万平方メートルで、TACフィルム事業の7つ目の生産ライン(L7)となる。現在の生産能力は、6ライン合わせると約2億2千万平方メートルで、2009年秋にL7が稼動すると、2億7千万平方メートルとなる。新ラインには、大型液晶テレビの更なる効率生産に向けた、2メートル超の広幅フィルムの生産が可能な設備の導入を計画している。

 TACフィルムは、優れた光学特性、表面平滑性、加工適性を有することから、液晶偏光板用保護フィルムとして使用されている。コニカミノルタは2000年3月から本事業に本格参入して以来、供給先となる液晶偏光板メーカー各社からは品質の安定性を評価されており、供給量・生産量とも拡大してきた。


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