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大日精化と三菱商事、メキシコに樹脂コンパウンド製造拠点

 大日精化工業と三菱商事は、メキシコ・グアナファト州に樹脂コンパウンドを製造・販売する新会社を設立する事で合意した。出資比率は大日精化65%、三菱商事35%となり、2015年1月からの生産開始を目指す。

 樹脂コンパウンドは、各種用途に応じてベースとなる合成樹脂に顔料や強化剤などの添加剤を練りこんだ粒状の成形前材料。メキシコでは、自動車生産台数の増加に伴い、自動車生産に必須の原材料である樹脂コンパウンドの需要も伸長すると見られ、これら原材料の現地生産化のニーズも高まっている。

 大日精化、三菱商事の両社は、樹脂コンパウンドの現地調達需要に対応するため、自動車産業の一大集積地である同国グアナファト州に新会社を設立し、高品質の樹脂コンパウンド供給拠点として、メキシコや周辺地域への安定供給に貢献していく。工場用地は約4万平米。当初の生産能力は年産1万トンを予定している。

 大日精化はこれまで、アジア圏を中心に世界各地で樹脂コンパウンド事業を展開し、今回のメキシコ進出により7か国10拠点体制となる。新会社においても、長年培った生産管理やスピーディーな調色などきめ細やかな顧客サービスを提供していく。また現地及び周辺国の需要に合わせた最適な生産体制を構築すると共に、生産技術や品質管理を中心に、日本からのサポート体制を強化し、顧客満足度の更なる向上に努める。

 三菱商事は、米国で確立した合成樹脂取引の知見をメキシコでも活用することにより、新会社を支援し、米州の合成樹脂分野におけるサプライチェーンの一端を担っていく。その一環として、樹脂関連製品(樹脂コンパウンドをはじめ、塩化ビニール樹脂、樹脂添加剤など)の販売拠点として、メキシコ三菱商事化学品第二部ケレタロ分室を新会社近郊に開設した。


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