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JFEスチール、米社の油井管加工事業を買収 特殊ねじ技術を得る

 JFEスチールは23日、兼松(東京都港区)の100%子会社である米・カネマツUSA(ニューヨーク)と共同設立した持株会社を通じて、米・Benoit社の油井管加工に関する事業と関連保有資産を譲受けることで決定したと発表した。

 米国では今後も中長期的なエネルギー開発の拡大が見込まれており、内陸部のシェールガス・シェールオイル、メキシコ湾深海の油田開発が活発に進むと予想されている。また、その際に使用される採掘用油井管の需要も益々拡大するものと思われる。

 今回の資産買収先であるBenoit社は、米国ルイジアナ州を拠点とする石油・ガス採掘用の油井管加工会社で、管端部ねじ切り加工と油井で使われる各種部品の製造および販売を行ってきる。特にBenoit社の保有する特殊ねじ(BTS)は30年以上にわたる市場での実績から、各石油会社にその信頼性を高く評価されており、米国特殊ねじ市場において長年高いシェアを維持している。

 今回の買収により、JFEスチールの特殊ねじとのパッケージ販売や、同社の海外ネットワークを利用した米国以外の地域への新会社製油井管の拡販が可能となり、同社から新会社へのパイプ販売を拡大するメリットが得られる。

 今回の買収を通じて、JFEスチールと兼松は、油井管の製造から販売、ねじ切り加工及び各種油井部品の製造・販売までの一貫した供給体制を確立し、石油会社の多様な需要に応える体制を構築し、今後の油井管需要の増大に対応していく。

 特殊ねじ(BTS)は、継ぎ手を必要とせず、管と管を直接接続するタイプのねじ。ねじ面が2段階かつ平行なため、管周方向の応力が小さく、耐腐食性能に優れている。


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