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カナダのネオ社、韓国に三塩化ガリウム製造施設を開所

 【トロント(カナダ)25日CNW=共同JBN】カナダのネオ・マテリアル・テクノロジーズ社(Neo Material Technologies Inc.、TSM:NEM、以下はネオもしくは同社)は25日、韓国の玄谷工業団地(京畿道平澤市)に三塩化ガリウム製造施設を正式に開所したと発表した。

 ネオは2011年8月にオクラホマに埋蔵するガリウム化合物に80%の所有権を取得したのに続いて、アジアで三塩化ガリウムの製造に対するガリウム化合物の実証済み技術を活用して、韓国に新しい処理施設の設計、建設を開始した。この同社2番目となる製造施設はこれで運用可能になり、韓国でブームとなっているLED産業の中心地に戦略的に所在している。この新プラントは製品をアジア市場に供給するとともにオクラホマのクアポーにある同社プラントのバックアップに供する。ネオはこの新しい製造施設の80%利権を所有し、残る20%はガリウム化合物の創業者であるグレッグ・エバンス、ケビン・レディング両氏が保有する。

 ネオ・マテリアル・テクノロジーズのジェフ・ベッドフォード執行副社長兼最高執行責任者(COO)は「われわれはガリウム化合物に対する過半数利権を取得して以来、三塩化ガリウム市場で実現した進展を非常に喜んでいる。この新しい最新のプラントが7カ月以内に操業を開始する能力は、高成長市場で迅速に計画を実行する能力の証である。これはレアメタルに対する当社の成長戦略の重要な一歩前進である」とコメントした。

 ▽ネオ・マテリアル・テクノロジーズについて
 ネオ・マテリアル・テクノロジーズは、同社のマグネクエンチ(Magnequench)およびパフォーマンス・マテリアル(Performance Materials)両部門を通じてネオジム-鉄-ホウ素磁性粉末、レアアース、ジルコニウム加工物質および各種アプリケーション、その他レアメタルおよびその化合物の生産者、処理業者および開発者である。これら革新的な製品は、今日のハイテク製品の多くに不可欠の材料である。マグネクエンチが製造するNEOパウダーは、高レベルの磁力、柔軟性、小型化、軽量化を必要とするマイクロモーター、精密モーター、センサー、その他アプリケーションに日常広く使われるボンド磁石の製造に利用される。レアアースおよびジルコニウム合金は、触媒コンバーター、コンピューター、テレビ表示パネル、光学レンズ、携帯電話、電子チップなどに使われる。同社のレアメタル製品は、主として無線機器、LED、フラットパネル、タービン、太陽光、触媒など各種産業で使われている。同社はカナダ・トロントに本社がある。


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