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電気自動車e-tron用に音を開発、アウディのe-sound

【インゴルシュタット(ドイツ)5日PRN=共同JBN】アウディのコンセプトカー、「アウディe-tron(イートロン)」は、ほとんど無音の電気モーターで長距離走行が可能になる。都市部で歩行者が走行中のこの車に気がつくよう、アウディはシンセティック・ソリューションを開発した。それがアウディ「e-sound(イーサウンド)」である。

ルドルフ・ハルプマイヤー氏の仕事場は、アウディの技術者に典型的な場所とは言い難い。デスクの上にはデジタルピアノがあり、スタジオ用ラウドスピーカーがコンピューター・モニターの横に設置されており、周りにはさまざまな音楽雑誌がうずたかく積み上げられている。「自動車の音は音楽に似ている」と音響技師のハルプマイヤー氏は語る。

音は自動車にとってとりわけわくわくさせる要素である。物理的な言葉で表現することは可能だが、音そのものは経験しなければ分からない。自動車の音は感覚的なもので、知覚的なものではない。路上にある時、自動車の音を意識するのは時々ではあるが、音そのものは常にそこにあり、ドライブするうえで重要な役割を果たしている。音は信号を送っている。ローレンジ周波数帯は力強さと落ち着きを思わせ、ミッドレンジは軽快さとアジリティを思わせる。

アウディの全モデルは、均整と調和のとれたアウディの特徴を持つ音を生み出すだけでなく、パフォーマンス、最高の品質、それにふさわしさを備えている。アウディの音響担当責任者であるラルフ・クンケル博士は「優れた音響設計には多岐にわたる努力が必要である。われわれは何年にもわたってさまざまな専門知識を集めてきた。さらに、快適な周波数帯を増幅し、不快なノイズを抑制する方法を学んできた」と説明している。


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