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井関農機、ヰセキ「HJ6120G」など1916台リコール

 井関農機は14日、ヰセキ「HJ6120G」「KDP-H157」の動力伝達装置などに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、平成21年12月26日~平成23年11月18日に製造された5車種1916台(不具合箇所別=かじ取装置について計413台、動力伝達装置では計438台、警音器は計436台、原動機は計436台、電装品は193台)。不具合箇所は以下のとおり。

 ▽不具合部位=かじ取装置(ステアリングレバー)
 刈取脱穀作業車のかじ取装置において、ステアリングレバーの位置を検出するポジションセンサーの配線の長さに余裕がない状態で固定されたものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ステアリングレバーの繰り返し操作により、当該配線の接続部が引っ張られ、断線し、ステアリングレバーを操作してもかじ取り操作が適切に行われなくなるおそれがある。

 ▽不具合部位=動力伝達装置(走行ギヤボックス)
 刈取脱穀作業車の動力伝達装置において、走行ギヤボックスの注入オイル量と給油口の位置が不適切なため、ギヤボックス内ギヤの高回転によるオイルの泡立ちと跳ね上げにより、ギヤボックス内のオイル油面が上昇し、給油口キャップ部のエアー抜き穴から油が噴き出すおそれがある。

 ▽不具合部位=警音器
 刈取脱穀作業車において、警音器が防塵構造でないため、通気孔から浸入した塵埃が警音器内部の接点部に付着して導通不良となり、警音器が鳴らなくなるおそれがある。

 ▽不具合部位=原動機(インタークーラーホース)
 刈取脱穀作業車の過給器付原動機において、吸入空気冷却装置(インタークーラー)の配管の突起形状の加工方法が不適切なため、当該配管からインタークーラーホースが抜け、黒煙排出量が保安基準値を超えるおそれがある。

 ▽不具合部位=電装品(スイッチパネル)
 刈取脱穀作業車の刈取作業時に使用するスイッチパネルにおいて、ボリューム部の防水構造が不適切なため、長時間被水するとスイッチパネル内部に水が浸入する場合がある。そのため、スイッチパネル内部の基板上の電子部品や回路が腐食し、前照灯、制動灯、後退灯、方向指示器の不灯、警音器の不鳴及びエンジンの始動不良となるおそれがある。


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