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【ワシントン２日PRN＝共同JBN】賃貸住宅に対するモーゲージ担保融資の唯一最大のソースである米連邦住宅抵当公庫ファニーメイ（OTC Bulletin Board: FNMA）は２日、集合住宅事業の２０１１年報告書を発表した。質の高い手ごろな価格の賃貸住宅に対する需要が２０１１年に高まった結果、ファニーメイとパートナーのレンダー（貸し手）金融機関は、２７６３件のモーゲージローンに対する債券（負債）金融に２４４億ドルを供給した。ファニーメイが２０１１年に融資した約９８％（２３８億ドル）は、モーゲージ担保証券（MBS）の執行を通じて提供された。

ファニーメイのジェフリー・ヘイワード上級副社長（集合住宅モーゲージ事業担当）は「ファニーメイは数百万の米国市民に賃貸住宅を融資する大変な使命を持っている。手ごろな価格の賃貸住宅を求める市場に資本流入を続けることは、米国社会と国家に安定性をもたらす」とコメントした。ファニーメイが２０１１年に融資した４２万２７９９の集合住宅の約８９％は、中所得層とそれ以下の家族にとって手ごろな価格だった。

ヘイワード氏（http://fanniemae.com/portal/about-us/company-overview/leadership/hayward.html）は、ファニーメイ２５年のベテランで信用管理、シングルファミリー、集合住宅市場に深い経験を持ち、１８年間務めた前任のケネス・ベーコン氏の退職後、集合住宅事業を率いるよう最近任命された。

ファニーメイは２５年余り、賃貸集合住宅市場で重要な役割を果たし、効果的で信頼できる融資策を提供することで貸し手と借り手の成功を支援してきた。ファニーメイの集合住宅事業は、委任引き受け業務・サービスのDUS（登録商標、DUSはDelegated Underwriting and Servicingの略で、商品レビューをしないで貸し手金融機関からモーゲージを購買する金融機関提携ローンの一種）プラットフォームの上に構築されている。集合住宅部門の独自モデルであるDUSは共有リスクもしくはスキン・イン・ザ・ゲーム（自社運営するファンドなどへの投資）の概念に依拠して、執行の確度とスピード、委任引き受け・サービス、競争的価格設定、強力な信用リスク管理を含めて、貸し手と借り手に競争上の優位を提供する。ファニーメイのDUSレンダーは同社の２０１１年集合住宅融資の９８％を提供している。

ファニーメイの集合住宅顧客関係責任者であるマヌエル・メネンデス・ジュニア副社長は「ファニーメイと当社の集合住宅レンダーのパートナーは、２０１１年に堅実な結果を出した。この期間マーケットは不安定だったが、当社の２０１１年の実績は、ファニーメイとレンダーが全米賃貸住宅市場へのサービスをコミットし続けている確証である。われわれはDUSレンダーすべてに素晴らしい１年だったことを賞賛し、２０１１年のトップDUSプロデューサーが示したリーダーシップを評価している」と述べた。

２０１１年にDUSプラットフォームを通じて最高の融資額を提供した以下のDUSレンダーは、それぞれファニーメイに少なくとも１０億ドルを提供し、融資額の大きい順に以下にリストアップされている。

２０１１年トップ１１社のDUSプロデューサー
１）ウェルズファーゴ銀行
２）ウォーカー＆ダンロップ
３）ビーチストリート・キャピタル
４）ドイチェバンク・バークシャーモーゲージ（近くバークレーポイント・キャピタルと改名される）
５）PNCバンク
６）CBREマルチファミリー・キャピタル
７）M&Tリアリティ・キャピタル
８）アーバー・コマーシャル・バンキング
９）CWキャピタル
１０）レッド・モーゲージ・キャピタル
１１）オークグローブ・コマーシャル・モーゲージ

さらに２０１１年実績のハイライトは次のような特殊商品分野が含まれており、それらは総額となる集合住宅投資ナンバーの一部を構成している。
　＊集合住宅安価住宅（MAH）で、限定賃貸不動産およびその他の連邦もしくは国家助成を受ける不動産への融資を受けるもの：２３億ドルで２０１０年との比較で２８２％増。
　＊小規模ローン（最高３００万ドルまでもしくはコスト高の地域では５００万ドルまで）：２４億ドルで２０１０年とほぼ変わらず。
　＊大規模ローン（２５００万ドルおよびそれ以上）：６９億ドルで２０１０年との比較で１４４％増。
　＊シニアハウジング（高齢者住宅）１４億ドルで２０１０年との比較で１２１％増。
　＊いわゆるプレハブ住宅コミュニティー：５億３５００万ドルで２０１０年とほぼ変わらず。

ファニーメイは集合住宅部門における長期公債の唯一最大の購入者として、国内のさまざまな賃貸住宅ニーズに対する信頼できる融資ソースとしてとどまる。

ヘイワード氏は「われわれは集合住宅市場に対する支援を続けたいと願い、２０１２年もその使命を果たしていく」と語った。

ファニーメイは米国住宅市場に貢献する目的で、安価な住宅建設を発展させ、世界の資本を米国地域社会に還元している。ファニーメイは米国連邦政府の認可を得て第二次抵当市場で業務を行っており、その目的はモーゲージバンカーや他の貸し主に資金を供給することにより、住宅購入者にローンを提供することができるようにすることで、モーゲージ市場の流動性を高めることにある。米国人の住宅取得を助けることが同社の任務である。

ツイッターによるフォローはhttp://twitter.com/FannieMaeを参照。
Resource Center: 1-800-732-6643

• ［国際情報］ファニーメイなど、２０１１年は賃貸住宅市場に２４４億ドル供給 2012/02/05 日曜日