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米バーテラス社、中国で商業生産を拡大

【インディアナポリス1日PRN=共同JBN】バーテラス・スペシャルティーズ(Vertellus Specialties Inc.)は1日、中国江蘇省の南通にあるバーテラスの3-シアノピリジン新製造施設(製造能力1万トン)でこのほど商業生産を開始したと発表した。新施設は製造能力拡大という大きな方針の延長上にあり、バーテラスのアジアにおける成長戦略では重要部分にあたる。この製造能力拡大はアジア、特に中国での市場開発を促進し、世界最大のシアノピリジン生産メーカーであるバーテラスの地位を強めることになる。


バーテラスのリッチ・プレジオッチ最高経営責任者(CEO)は「この稼働開始はバーテラス・アジアにとって重要な一歩で、ピリジンのバリューチェーン全体で成長を続けるためのバーテラスの計画では画期的なことだ。ビタミンB3や3-シアノピリジンなどピリジン製品に対する需要は、世界そして特にアジアで著しく増加している。わが社は中国でのプレゼンスを高め続ける積極的な戦略計画を立案しており、ピリジン化学での技術水準と先進的立場を維持するつもりだ。アジア中の顧客への対応力も強めている」と語った。

バーテラスの3-シアノピリジン製造への投資は2001年、ピリジンとピコリンの製造合弁会社、南通ライリー・ケミカルズ(Nanton Reilly Chemicals Company=NRCC)の設立に結実した。2010年12月6日には、合弁相手の南通酢酸ケミカル(Nantong Acetic Acid Chemical Co., Ltd.=NAACC)からNRCC株をすべて買い取り、NRCCはバーテラスの完全子会社になった。南通の3-シアノピリジン製造プラントは最も効率的で環境に優しい最新技術を導入しており、これによってバーテラスは3-シアノピリジン製造では世界で最もコスト力の高い地位を確保している。

▽バーテラス・スペシャルティーズについて
バーテラスは医薬品、パーソナルケア、栄養、農業の各市場で使われる原料の製造に特化した特殊化学製品会社である。ピリジンとピコリン、専門ピリジン誘導体、DEET、ヒマシ油誘導体とシステムの分野で世界最大のメーカーであり、ビタミンB3とシトラート高分子添加物とシステムの製造では世界2位。バーテラスの強みは技術的に進んだ製造拠点を世界中に持つことで、世界各国における従業員は約800人に上る。本社は米インディアナ州インディアナポリス。詳しい情報はウェブサイト(http://www.vertellus.com)を参照。


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